宇宙科学を軸に描かれた、超本格SF!!

序盤はメインヒーローとなる人間たちの掘り下げが主となっている。
退屈な説明パートとは違いドラマ仕立てにしているので、宇宙人を含めた各キャラクターの容姿や性格が自然と刷り込まれる。
他のレビューやあらすじからもわかるが、人間側のヒーローたちが抱える多種多様な問題がうまく作用していた。

中盤は地球規模の戦いを繰り返すうちに、主人公や他のヒーローが大きく成長する。何がいいって、初めから無敵ではないことだ。知恵を絞り、悪戦苦闘をしながらの戦闘シーンは、緊張感があって面白い。
加えて様々な宇宙科学を中心とした謎も、少しずつ解明されている。歴史小説を好む私でも、内容に置いていかれることはなかった。

終盤はまず、その規模の大きさに驚く。
舞台は宇宙。しかもサブタイトルや展開から考察するに、【その先】が描かれていると推測される…まだ読破をしていないため、もしも違っていたらすまない。

嬉しいことに、この作品は完結をしている。これから結末まで続きを読もうと思う。