旅立つ前には準備が必要(ただし、ざっくりとした)

どういうジャンルの話を書きたいか?

 とかく、『世界で一番あなたがきらい』は当初、何も決まっていなかった物語でした。

 ただ、その状態で書き始めることは流石に無理だったので……以下の2点について思いを馳せてみました。


 ① どういうジャンルの物語を書きたいか

 ② どういうシーンをいれたいか (これは次回語ります)




① どういうジャンルの物語を書きたいか。


 シリアスか、コメディか、現代風か、ファンタジーか……etc.ってところですね。

 当時の私としては…


 ・流行りに漏れず、王宮物の恋愛を書きたかった

  → 中世風の世界観?

 ・少年漫画が好き。バトルとか魔法とかの要素ほしい。

  それに、これらの要素を丁寧に描いた恋愛系のweb小説はない気がする

   → ファンタジー要素いれよう


 上記に加えて、「自分が読んで、面白いって感じる要素はなんだ?」「ターゲットにする読者層は誰にしよう?」ということも、ノートに書きなぐってますね…。


【自分が読んで、面白いって感じる要素はなんだ?(と言う名の、萌ポイントの吐露←)】

 その頃、読んでいて面白かったな、と感じたのが、「春の呪い」「来世は他人がいい」(いずれも小西明日翔 著)という漫画。


 加えて、自分が過去に読んだ小説なんぞも思い出してみると、どうも自分は、

「背徳感のある関係性」「許されない関係性」「A vs Bみたいな関係性」

 に萌えることが分かりました。


 どういうことかというと、例えば…。


・悪役令嬢モノ

  本来バッドエンドであるはずの悪役が、困難を乗り越え、相手役(大体、正規ルートのヒーロー)と結ばれる(悪役 vs 正義の味方)


・教師モノ

 本来、教え導くはずの教師が、生徒に惹かれてしまう(教師 vs 生徒)


・人外モノ

 本来、討伐すべき対象である魔物を愛してしまう(魔物 vs 人間)


 などなど…。

 …いや、なんか私の趣味がバレますねこれ…。ちょっと恥ずかしいな…。


 と、ともあれ、正反対の立場の人間って、それだけで和解のために乗り越えるべきハードルが高いわけで。

 そのハードルを乗り越える瞬間が燃えるというか…。

 あと、こう、各キャラがふとした時にみせる影とかめっちゃ好きでですね。暗い過去といいますか。

 その痛みとか苦しみを本当に理解できるのは、互いに相手役だけ(ヒーロの苦しみはヒロインにしかわからないし、逆もまた然り)、っていうのが、もう堪らんのです…好き…。

とまぁ、こんな感じで考えていった結果、「敵国同士の人間の恋は、描く題材としてアリだな」という考えに至りました。




【ターゲットにする読者層は?】

 上記の様に考えていくとターゲットにできる読者層は、


 若い女性で、しかもBUMP OF CHICKENとか、RADWIMPSとか、米津玄師とかの系統の曲が好きな方


 じゃなかろうか、と考察してます。

 伝わるのかな、これで…なんていうんでしょう。この世は正しいことばかりじゃないって、世界をやや斜めに捉えている方…とでもいうんですかね…苦笑

(勿論、これは執筆開始前の想定で、それ以外の方が読んでくださっていても全く構わないのです…! 実際、連載を始めてみたところ、男性の読者様も、ちらちらいらっしゃるようなので…!)




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