　勝手にレーティング：R18

　熱烈な恋の末に結婚したけれど、その後の夫婦生活がうまくいかずに破綻しかけたヒーローとヒロインがやり直す話。

「罪つくりな公爵夫人」シリーズの二作目だそうです。同作者の別作品がものすごく良かったのでこちらの作品を読んでみたのですが、失敗でした。

　ヒーローはとても一途で誠実で良い人なんですが、ヒロインがどうにも気に入らない。母親に教えられたとおりに、夫婦の営みを気持ち悪いものだと思い込んで、夫を拒みはしないもののあからさまに嫌なことに耐えているのだと気付かせて、結果夫が離れていくと、夫が原因であるかのように家を出ていく。ヒーローが一途なぶんヒロインの身勝手さが際立って本当に読んでて腹が立ちました。シリーズを通して登場する脇役の恋愛やら夫婦関係も入り混ざってくるので、そんなことはどうでもいいからはやくメインのふたりの話をしてよ！ってなることもしばしば。

　個人的には死にかけた公爵と間違って呼び付けられた女性の交流がとても好みだったのですが、それも後半で女性が別の男と二股かけはじめたのでなんかもう無理ってなってしまいました。個人的に、女性が浮気する話は本当に嫌悪感が勝って耐えられないので。途中までは良かったのになんでこうしちゃったのかなぁ…

　好きな作品の作者さんのシリーズもので期待してたんですが、少なくともこのシリーズはもう読まないかなって思いました。

　あ、一応主役のヒーロー&ヒロイン夫婦は浮気せずにハッピーエンドになりますよ。