第16話 脳神経の穴

 ああ、僕は知っている。

 僕の脳に無数の穴が空いていることを。

 それは緩慢な麻痺と死を僕に齎すだろう。

 脳を貪る無数の穴を想像する。

 僕は、それに未知の快感を感じる。

 


 因果応報と人は言うだろう。

 理由を知るならば。

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