AR(現実拡張)ゲームで拡張されるのは現実かゲームか?それとも……

外飲みが好きなゲーマーには刺さる話と思います。

1話ずつがコンパクトで、とても読みやすいです。
詳細な現地取材の元、書かれている様子で、札幌の街やそこに暮らす人々の描写が実に活き活きとしています。

ストーリーの核となるのは、剣と魔法の協力プレイを、AR技術を用いて街中で行うゲームです。(モ○ハンを街中でやる感じ?)
そのゲームをする仲間やその他の周りの人々との、ある意味日常的で、ちょっとずれている物語が丁寧に描かれています。昼間っから呑んでる話が多いですが。

しかし、主人公が興味の無かったこのゲームをプレイすることになった理由は、その結果が現実世界の通信状況等に影響を与えているからです。拡張されているのは現実でしょうか、それともゲームでしょうか?

今のところ、普通にゲーマー仲間のかかわりが楽しい作品ですが、いずれ予想外の方向にドロップアウトしていくのではないか……そんな期待を持って読んでいます。

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