主人公の多岐に渡る活躍が魅力です。

紹介文にあるように、チートスキルによる単なる無双ではなく、街作り、町おこしとでも言うべき活躍が面白い作品です。ただ、主人公の考え方が甘すぎて、少しイラつく場面も多いですねー。転移前の常識をひきずっているという設定なのでしょうが、記憶喪失だし、そもそも40台のオッサンですから、ここまで頑なに転移前の良識を貫き通す姿には違和感しかなく、気楽さを最優先、面倒ごとは、とにかく回避という基本スタンスは分かりますが、それを貫く為の精神力はとても40台の農業従事者とは思えないレベルで、とてもバランスが悪い印象です。貴族の位が上がるのを、全力で断る姿は不自然極まり無いです。貴族の地位を上げた方が、面倒ごとの増える可能性はあっても、青臭い偽善行為を確実にやり易くなるはず。面倒は嫌だと言いながら、より面倒な偽善行為は積極的に行い、後の面倒は周りに丸投げ!
このバランスの悪さを伏線として回収していくのならば、嫌気がさす原因である誤字脱字誤用は非常に少ないので、楽しめるかもしれません。