第9話 そのときモモンガは覚悟を決めていた

 千 対 四十一


 数字だけ見ても普通でない戦力差だが、ナザリックというダンジョン型拠点を利用した防衛戦だからこそ、乗り越えられる。そう考えていた戦力差。


 しかし、戦闘開始一時間後。襲撃側の増援という形でさらに五百名のプレイヤーが参戦。


 千五百 対 四十一


 最初の千人のようなある意味、イベントとして楽しむエンジョイ勢ではない。全力装備で全力がだせるパーティー編成を組んだガチ勢。こと戦力という点は、人間種において上位から集めたとしか思えない五百名のプレイヤー達。


「くそ、第四のやつら判ってて情報を流さなかったのか?!」


 モモンガめずらしくギルメンの前で、情報仲介をしていたギルドの一つに悪態をつきながら円卓に拳を打ち付ける。今となっては分からないことであるし、後から問いただしたとしても、本当に知らなかったのか、知っていて言わなかったのなど些細な違いでしかない。


 問題は今目の前に五百名の増援。


 これがすべてである。


 円卓の間がざわめく中、ぶくぶく茶釜とぷにっと萌えの二人がモモンガに近づいてくる。


「モモンガさん。少し場を保たせてくれませんか」

「うん。対策考えるから三分保たせて」

「……わかりました」


 二人の言葉にモモンガは深くうなずき立ち上がる。


 魔法使い系とはいえかなり大型の装備をしているモモンガが立つだけで、普通に目立つ。それだけで、ギルメンの何名かは口をつぐみ静かになる。


「ふぅ……。みなさん聞いて下さい。敵の増援が現れました。見る限り、人間種の最精鋭と評価しても良い顔ぶれです。そこで、あえて言葉にしましょう」


 モモンガは声を張り、ギルメンを見渡す。表情などはわからないが、長く付き合えばアバター越しの感情をある程度類推……いや、感じることができるものだ。


 いま、場を支配しているのは予想外の驚きと、不安。


 まあ、わかりますけどね。


 内心同意するモモンガだが、おいそれと口にすることはできない。


「だからどうした!」


 モモンガは力強く、握り拳をつくりながら叫ぶ。先ほど真っ先に驚き、叫んだモモンガの姿について、心優しいギルメン達はスルーすることにしたようだ。


「私達には万全に準備したナザリックがある。信念と執念で積み上げたワールドアイテムなどの財がある。なによりどんな者達よりも強固な絆で結ばれた仲間達がいる」


 一時間前、開戦時に敵に対して行った演出とは違い、モモンガは腹の底から叫ぶ。なによりその声に乗る感情は、浮足立ったギルドメンバーたちの耳を傾けさせ、徐々に落ち着きをとりもどさせるには十分なものであった。


「狩場で敵味方入り乱れて戦った時のように、内側から削り取っても良い。囮と連携して待ち伏せにより集中攻撃を加えても良い」


 戦略というには陳腐だが、陳腐といえるほど活用されるほど有効な手段。


 モモンガは笑いを取るつもりで案を出したのだが、思いの外、的を射た意見であったため、なかには頷いているものさえいる。


「さすがはモモンガさん。我らがギルマスだ。オレの頭では、たっちさんを第五層の目立つ所に配置し、釣られた敵ごと伏兵で殲滅ぐらいしかおもいつきませんでしたよ」

「え?」


 ウルベルトは合いの手をいれながら称賛する。もちろん、若干白々しさが残るのは聞いてる仲間から丸わかりだ。しかし、今の空気を何とかしたい、そんなモモンガの心意気に助け舟を出すつもりで軽口をいう。それにウルベルトの案は、悪いものではない。うまくハマれば精鋭数十人は削れるだろう贅沢な囮を使った案なのだから。


「任せろ! モモンガさん。こんな事もあろうかと、ガルガンチュアの炉心を細工しておいた。いまこそ暴走させるとき!」

「いまこそ、ルベドを開放すべきかと」

「ああ、開発者なら言わずにはおれなかった一言! こんな事もあろうかと!」

「今、おれの嫁が戦ってるんだが、援護にいっていいか?」


 ウルベルトの意見に続けと、緊張の解けたギルメンからはいくつもの案が上がる。


 中には愚にもつかないものもあるが、思いの外多くのメンバーが隠し技や奥の手を残していたことに、むしろモモンガは驚くばかりだった。

 

「みなさん……。 だが、るし☆ふぁーさん! ガルガンチュアに何をしたんですか?!」


 パンパン


「は~い。お兄ちゃん達ちゅ~も~く」

「姉御きめぇ」

「お前は正座してろ。愚弟」


 場が和み、いっそ逆方向に騒がしくなりかけた時、ぶくぶく茶釜さんはいたずらっぽく、しかし本職声優の声量で円卓の部屋を満たす。


「追加の作戦は三つ。全員役割はあるけど、厳しいのはたっちさんとモモンガさん。特にモモンガさんはレベルダウンのペナがあるかな」

「やります!」

「案は作ったけど、即答でいいの?」

「それで勝てるんですよね」

「勝てる」


 ぶくぶく茶釜とモモンガのやり取りに答えたのは、ぷにっと萌えだった。


「では問題ありません」

「おれもだ」


 モモンガに続いて、たっち・みーも了承する。


「では作戦を説明します」


******


第六層 ジャングル


 ナザリック襲撃に参加したプレイヤー総勢千五百名。すでに後続であった五百名も完全に合流し進撃を続けているが、第六層に到達するまでに九百三一名のプレイヤーが脱落した。


特に第五層は、対策を怠ればひとたまりもない環境ダメージが発生する氷河ステージ。この区画の罠とモンスターのおかげで、エンジョイ勢はほぼ駆逐されたようだ。


 しかし、エンジョイ勢が途中で脱落すること事態は、想定していたこと。だからこそ、変に混じってしまうことを避けるために時間をずらして突入してきたのだから。


 そして次の第六層は、前の層とはうってかわって大森林ステージ。低温+吹雪のような環境ダメージこそない。しかし大量の木々をつかった天然の要塞。軽くエネミーサーチを飛ばせば見渡す限り敵ばかりという、魔獣乱舞ステージのようだ。


 プレイヤー達が身を寄せ合い、装備の変更やポーションなど補助アイテムの確認を行っていると、少女? とも聞こえる甘い声が響き渡る。


「紳士、淑女の皆様、ようこそ第六層へ! これより円形劇場にて、我らが誇る最強プレイヤーたっち・みーと一対一で戦うことができる百人組み手を開催しま~す。ルールは簡単。この後直ぐ打ち上がる合図の場所にあつまった先着百名様と、たっち・みーが一対一のガチバトル。制限時間は襲撃者が全滅するまで。たとえたっちさんが死のうとも復活次第継続です! ただし、こちらに参加された方は、終わり次第リタイアしていただきます」


 この瞬間、プレイヤーの中に稲妻が走る。


 大半のプレイヤーはわざわざ、リタイアをしてまでと考えたが、ごくごく一部のプレイヤーはこころ揺さぶられる内容だった。


 相手は名実ともにユグドラシルにおける、最強のプレイヤー。一対一で戦うことができるのは、年一回の大会を省けばほぼ無い。狩場がぶつかり、野良で戦うことがあったとしても一対一など望むべくもない。


「では、最後にたっち・みーさんにコメントをいただきましょう。たっちさん襲撃者が全滅するまで時間を稼ぐことができますか?」

「別に倒してしまっても構わんのだろう」

「……そういえばそうですね。では参加者をおまちしております!」


 ぶくぶく茶釜の声が切れると同時に、フロアの端あたりで大きな花火がいくつも上がる。


「わりぃ団長。ちょっと行ってくるわ」


 そんなやり取りがされたのだろうか。


 三十九名が離脱するのだった。


 たった三十九名。されど三十九名。


 いずれもワールドチャンピオンになって可笑しくないほどのプレイヤーが、襲撃チームからわかれで移動を開始する。 


 しかし、次の瞬間残った者達は後悔した。


 それこそ、視界を埋め尽くす魔獣だけでなく、その背後にアインズ・ウール・ゴウン所属とおもわしきプレイヤーが一斉に遠距離攻撃をしかけてきたのだ。

 

「くそ~」


 誰かが叫びながら防御スキルと発動するも、あまりの攻撃の密度に、すぐさま突破される。


 けして気を抜いていたわけではない。しかし、フロアの移動に加え仲間の離脱という事態が、注意の隙を作るには十分だっただけ。


 もちろん数の理がある襲撃側の精鋭である。すばやく体勢を立て直した頃には、雨霰のように遠距離攻撃をしていたアインズ・ウール・ゴウンのメンバーは撤退していた。残ったのは疲弊した仲間たちだけであった。


 

******


ナザリック地下大墳墓 八層 荒野


 この層にたどり着けたのは全体の十七%。二百六十二名だけであった。


 第六層のジャングル

 

 第七層の溶岩地帯


 そのどちらもが凶悪と評価できる危険地帯だった。


 ジャングルの木々に隠れるように配置された罠。ジャングルを駆け回る大量の魔獣。洞窟型や屋内型フィールドではなかったため、魔獣をトレインし、ある程度集めてから範囲攻撃で殲滅するという定石で戦おうとすると、視界や意識の隙間を縫うように存在する罠に引っかかり死ぬプレイヤーが続出した。


 溶岩地帯は、他のフロアに勝るとも劣らぬ危険度だった。しかし、ここまで攻略することができたある意味で熟練のプレイヤー達は最小の脱落だけで突破してしまったのだ。


 だが最後のゲート付近が問題だった。


 溶岩の上に浮かぶ小さな足場。ひとたび落ちれば、視界0、耐火、耐地形ダメージを最大まで上げていても、地獄の炎によるスリップダメージを受ける。加えて行動阻害もあって泳いで逃れるのも一苦労。そんな場所で、溶岩に同化するように巨大スライムが待ち構えていたのだ。そしてこのスライムを倒すまでの犠牲者は約百名。このフロアの犠牲者の九割はこのスライムが叩き出したといえる。


 しかし、第八層 荒野のステージに入りして十分以上。


 遠くに巨大な木のようなものがあるが、それ以外構造物らしきものが見えず、襲撃もなかった。


「どうする?」

「みるからに怪しいのはあの木だろう。あの木の麓とか最上部にゲートがあるとおもうんだが……」

「どうもこのギルドの連中は性格がひん曲がってやがる。この荒野のどこかにぽつんとゲートがあって、あの木はモンスターハウスって落ちでも驚かねえぞ。むしろそっちに賭けるね」


 突入し、生き残ったプレイヤーは口々に意見をいう。実際、正解の意見もあるのだが、そんなことなどわかりはしない。


 砂嵐にさらされ疲弊しながらも、荒野をさまようこと四十分。一行はついに木以外の構造物を見つけることに成功した。


「罠らしい罠は見つからないが、アンデットが結構な数いるな。実際建物の中に入らないとゲートがあるかはわからん」

「上級アンデッドも多い。一気に制圧し、休憩をいれるか」


 この意見に異を唱えるものはいなかった。いくらゲームとはいえ、何時間もログインしていれば精神的な疲労も貯まる。ログアウトこそできないが、集中を要する戦いだからこそ休憩は必要だ。


 しかし敵をなぎ倒しながら進むプレイヤーはある違和感に気が付いた。それは、先程までイヤというほど耳に入っていた荒野の突風の音が消えたことだった。

 

「おい、なんかおかしいぞ」


 一人が声を上げる。しかし、帰ってきたのは仲間の声ではなく、先程表層で姿を現したアインズ・ウール・ゴウンのギルマスの声であった。


「ふっふっふっ。は~ははははっ。さすがは人類種代表諸君の実力。称賛に値する」


 アインズ・ウール・ゴウンのギルマス、モモンガが、高笑いをしながらパチパチと手を叩きながら、姿を現したのだった。


 お~あれがAOGのモモンガか

 おい。「さん」をつけろよ。デコ野郎。

 さすがモモンガさん。魔王ロールプレイでお出迎え。濡れる!


 もちろん、聴いている襲撃側プレイヤーの中には怨恨で参加したものもいる。しかしが、アインズ・ウール・ゴウンというよりモモンガのサービス精神の高さを称賛するものもいたりする。


 第一層と同様に何かの罠の可能性を考慮するが、同時にあらわれたアインズ・ウール・ゴウンのプレイヤー達。中にはネットに晒された異形種の姿もみつかる。


「故に苦痛無き死をあたえよう」


 最初に動いたのはモモンガの脇に立っていたバードマンが手に持った何かを投げつけたのだ。


 先頭にいたプレイヤーは、投げつけられたのが何かわからなかったが防御系スキルを発動。そこで目にしたのは攻撃魔法でもなんでもなく、ある意味気味の悪い枯れ木のような翼を持つ胎児のようなものであった。


「 みずあさぎくわぞめみずあさぎくわぞめ人々あおみどりひとときわちゃぞうげひもえぎこの世界に

きみどりもえぎぞうげ何がくりひとはくじときわぞうげくわぞめ起こるのかと

くりみずあさぎあかねおびえくりこげちゃしろねりだいだいにときわ恐ろしさのぼたんあおむらさきうのはなあまり

ねりくり気をしんしゃだいだいきみどりしんしゃ失うやまぶきしろねりしんしゃだろう


 モンスターの一種なのだろう。その造形の出来の良さが生理的な嫌悪感を呼び起こし、防御したプレイヤーはそのままシールド・バニッシュを発動。攻撃を受けたピンクイロの気味悪い生物は、ほどなくして消え去る。そう思った矢先、死に間際のモンスターは奇っ怪な叫び声を上げながら朽ち果てた。


 だが、次に続いたのはプレイヤーたちの悲鳴であった。


「おい足が!!」

「なんだこのスタン」


ーーそれは原始的な呪い。死と引き換えに敵に牙を向く足止めの呪い


 プレイヤー達は己のステータスをすばやく確認する。そこには呪いによる移動阻害60秒と表示されていた。しかも行動阻害対策を万全にしているにもかかわらずだ。どんな方法で実現したかはわからない。しかし、先程のNPCだかモンスターを殺したのがトリガーであろうことだけは理解できた。


 もちろん移動ができないだけで、防御やスキルが使える。それこそタイム・ストップからの即死コンボが打ち込まれようとも対応できる。


 だが、現実は違った。


「|The goal of all life is death《あらゆる生ある者の目指すところは死である》」


 プレイヤー達はモモンガが背後に巨大な時計が出現するのを確認する。しかしあまり見かけないエフェクトで、どんな効果かを特定することはできなかった。


 しかし続く魔法は有名だった。


クライ・オブ・ザ・バンシー嘆きの妖精の絶叫


 死霊系高位魔法。即死対策が無ければ、ひとたまりもない魔法。しかしこの場にいるメンバーは即死対策など当たり前のようにしている。


 しかし、聞き慣れぬスキルの発動に加え死霊系の即死魔法。普通なら無視していただろうが、つい気になり自分のステータスを横目に確認すると、予想だにしなかったことが発生していた。ほぼ満タンだったHPゲージそのものがゆっくりと崩壊していくのだ。


 この演出。


 耐性不足の属性で、スリップダメージをうけた時に発生する属性やられ系のエフェクトに近いものに見えた。そして放置すればHP全損による死亡がまっている。そんな演出に似ていた。


 このことにピンときたプレイヤーが、とっさに回復アイテムや状態異常アイテムを使用する。


「回復アイテムがきかねえ」

「状態異常アイテムもだ」


 逃げ出し距離をとることもできない。HPもくされ落ちるように徐々に消えてゆく。しかし、一人があることに気が付く


「蘇生アイテムなら」

「させぬよ。■■■■■ステイソス・ポルネイア オブ モモンガ 超過駆動」


 モモンガの声と同時に、体の中心にある赤い宝玉が閃光を放つ。


「アイテムが使えないぞ」

「ちっ 武器が外された」

「ワールドアイテム……だ……とぅ」


 動けず、効果時間内はアイテムが使えない。装備していた武器も解除され、再装備しないといけない。加えてもともとナザリックの中は全域転移阻害が組み込まれている。そして理解不明なHP崩壊現象。



六十秒。されど六十秒


 せまりくる全滅という足音に、襲撃に参加したプレイヤーは恐怖する。メッセージには絶望に打ちひしがれた叫びが聞こえる。


「全滅だ……と……」


 それが最後のセリフとなった。


  ******


 最後のプレイヤーが光のエフェクトとなって消え去った。


 アインズ・ウール・ゴウンの面々はその状況を静かに眺めていた。


「みなさん防衛成功です!」


 モモンガは嬉しそうに振り返り、その喜びを全身で表現する。しかし……。


「モモンガ玉と|The goal of all life is death《あらゆる生ある者の目指すところは死である》のコンボ鬼すぎるわ~ないわ~」

「てか、モモンガさん一人でよくね?」

「さすが運営非公認魔王様」

「えっ?」


 振り返ったモモンガを迎えたのは、歓声ではなくある意味で称賛だった。


「あ~みなさん。ここはみんなで手を挙げて喜ぶところでは?」

「まあ、そうなんだけど。モモンガさんに、あそこまで見せつけられると、喜ぶより称賛が先にきちゃいまして」


 親友であるはずのペロロンチーノの、すまなそうなアイコンを出しながらのコメントに、モモンガは愕然とする。しかし見渡せば、全員はうなずいたり同意のアイコンを上げたりしている。


「あっ……」

「まあ、でもモモンガさんのおかげで、ナザリックは名実ともに最強のダンジョンと言えるようになりましたし」

「動画のラストにアレ入れれば、誰もが足踏みするようになりますよ」

「ですよね」

「あの~惨くありません?」

「はははは」

「モモンガさんお疲れ様です。イベント大成功でしたね」


 このタイミングに現れたのはボロボロの鎧を身に着けたたっち・みーであった。


「たっちさん」

「一回死んでデスペナ受けましたが、ぎりぎり突破できました」

「たっちさんぱね~」

「三十人以上いましたよね……」


 なんと今もどってきたたっち・みーもまたタイマンで、三十九人抜きをしてきたというのだ。


「はははっ」


 モモンガもたっち・みーの偉業に若干引きながらも、ああみんなこんな感じだったのかと笑い出すのだった。逆に、いきなり笑い出したモモンガの前に立つたっちみーは、状況がわからずぽかんとしている。


 そこには先ほどまでの魔王然とした姿は一切ない。いつものギルド内の調整に奔走する苦労人モモンガの姿であった。


 それを見て、ギルメンたちも本当の意味で一息つくことができた。そして同時に、千五百のプレイヤーを退けたという結果を受け入れることができたのだった。


「さて、ギルメン全員参加のイベントはおわりました」

「まだ録画した動画をおもしろおかしく編集して公開するってミッションのこってるけどね」

「ですね。でもひと段落つきました! みなさんお疲れ様です!」

「お疲れさまでした!!」

「お~!」


 そんな感じにアインズ・ウール・ゴウンのメンバーの声が響き渡る。この先いろいろとつらいこともあるだろう。でも、なによりそれが嬉しく、そして楽しく、そしてこんなにも満ち足りているのだから。

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