第3話 バイトかけもちくん

「こんにちは。……あの」

「あっ、あっ、あなたは!」


 私は仕事の昼休憩の合間に会社の近くの小さな公園に来ていた。

 外の空気を吸って息抜きをしながら、ランチにサンドウィッチを食べようとしてた。

 

 ふと飲み物が飲みたくなったの。


 そして、公園に来てた搾りたてジュース売りのワゴンカーを見つけたんだ。


 ――並ぶと。


 昨日のペットショップ店員さんがいた。

 今日はジュース売りの店員さんになって。


「こんにちは、北条さま。昨日から家族になったリュウリュウは元気ですか?」


 リュウリュウは、結局昨日この目の前の店員さんにすすめられて飼い始めたハムスターの名前だ。


「あっ、ああっ。えっ、はい」

「今日はここで働いているんです。僕は今はフレッシュなジュースを売ってるんですよ」


 はあ、でしょうな。

 ジュースワゴンであなたはジュースを持ち愛想の良い微笑みで、通りのOLの方やお姉さまにオバサマたちの熱い視線を受けてますから。


 こんな整った顔の男の人を私は昨日初めて見た。

 ペットショップでの衝撃ったらない。


 そして言われるままに、子犬でも子猫でもなくハムスターを飼うことになっていた。

 まあ、ハムスターのリュウリュウはめっちゃ可愛いから良いんだけどね。

 もう、とりこよ、とりこ。

 うちの子が一番かわいいって自慢したくなるもん。

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