少し残酷で純粋でもある人と、過去に傷を持つ人とが互いに成長するお話

まず最初に「R-18」「BL」といった要素を期待している方は、程よく薄くにおわせるくらいしか表現されていないので、過度な期待をせずに読みふけると良いでしょう。
きっと知らないうちにこの物語の世界に入りこんでいるかもしれないから。

そういう自分も「からみは?」「受け責めどっち?」とかぶつぶつ言いながらも、結局最後まで一気に読みふけってしまいました。
まぁ読み終ってから言うのもなんですが、これはこれでとてもよく練られているなぁと感じました。例えるなら作中に年齢表示が無いのも読み手の想像を膨らませるのに一役買ってましたね。

がっつりカラミがあるわけでもないが、だんだんと距離感が縮まっていく展開も、読み続けているうちに各人の個性が表現されていき、描写をあいまいにしている箇所は逆に想像を膨らませる事ができました。

スピンオフで各人視点でのショートストーリーなんかあったら読んでみたいですね。