けものにあいに

タコ君

けものにあいに 1








やぁ、いかがお過ごしだろうか。


ん?

「お前は何者だ?」

と、お思いかい?


まぁ、そんなことはどうだっていいだろう?






突然だが読者諸君、

動物園に行ったこと、あるだろうか。

水族館とかでも良いだろう。

何か動物たちが展示されている所としよう


「子供の頃に行ったことある」

だとか

「動物が好きで最近も行く」

だったり

「子供を連れて行く」

もしくは

「動物園で働いている」

かも知れない。


行ったことないなぁ…


動物苦手…


なんて人も居るだろう。


…おっと待って欲しい。

私はよくあるまとめサイトのように

「動物園に行くと癒されます!絶対行った方が良いですよ!オススメ!!!!」

なんて言うつもりはこれっぽっちも無い。


アレルギー体質の人も居るだろうから、無理にとは言わないし、個人の自由に任せる。


ともかくそういう人は、なんとなくでイメージして欲しい。







さて。


突然だが読者諸君、そんな動物たちを自分のメモリーに刻み込む為に何をする?


解説をじっくり読む。

飼育員のお兄さんお姉さんに聞く。

眺める。

実際に触れ合う。

様々だと思う。


その中で

「写真を撮る」

という行為をする人は多いかと思う。


そういえば。

諸君は暗い部屋から、太陽の照る屋外に出るとき、目が眩む体験をしたことがあるだろうか。


そういえば。

諸君は動物たちを写真に収めるとき、フラッシュを切っているだろうか。


「おーい、そんな所で何してるの~!」


おや、丁度良い。

どうでも良いけれどワタシは山の麓の木に登り休んでいた。


 君、夜行性だよね?


「私?そうだよ-!夜になればいつもより元気が出るの!」


突然の来訪、諸君は驚いたかな?

彼女は サーバルキャット の フレンズ


フレンズについて色々解説すると長いから省くが、

”人の女の子みたいになった動物”

と、捉えて欲しい。


じゃあ、聞いてみようか。


 フラッシュの光は得意?


「うーん…あんまり。

この体になって少しましになったけど…。

さっきも言ったけど私夜行性だから、あんまり強い光が当たるとくらくら~ってしちゃう。」


 ありがとう。


「いいよ!じゃあーねー!」







さて。

彼女が言うように動物にとってカメラのストロボだったりフラッシュだったりは、自然界で起こり得ないレベルの強い光に当たるものなのだ。最悪の場合失明してしまう。

そのほかにも、人間不信になり、心を閉ざしてしまう。飼育員にさえも。


写真写りが多少悪いかも知れないし、撮りにくいかも知れない。


だが考えて欲しい。


家の中に居て、いきなり失明してしまう程の光を山ほど浴びせられたら?

沢山の人に酷いことをされて。

「もう外に出たくない。」

そう思うハズだ。

「アイツも俺に光を当てて来るんじゃ…」

不安で人を受け入れられなくなる。

街を歩くどころじゃ無い。





彼ら動物たちも命ある者である。

自分たちに置き換えて見てほしい。

例え字だけ見れば「動く物」でも。

生きる命なのだから。

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