先日、聞いたお話

 ある仏教研究者の話を聞いた。

 自分が死ぬ間際に、それまでの人生で無意識の中に閉じ込めていた欲求が噴出す。その噴出した欲求のイメージが六道(りくどう)ではないか と。

 六道とは、すなわち、地獄 畜生 餓鬼 修羅 人間 天 の六つの世界。

 そのイメージは、計り知れないパワーを持つ と。

 このパワーがことさら強く、大きかった場合、それが、いわゆる「霊」となって現世にあらわれるのではないか と。


 無意識を自分でいじるのは不可能だから、欲求を無意識の中に閉じ込めすぎないように「ガス抜き」をしてやろう。

 すなわち、自分の欲求を押さえ込まず、否定せず、「認め」、「欲求のままに生きる」ことも大事 と。


 欲求のままに生きる・・・

「うーん、むずかしい」と思いつつも、フロイトの心的局在論と仏教を合わせた興味深い話だった。


 すべての人が 死後 天国にいける?

 それとも 現世で良い行いをした人が天国にいける?

 それとも 輪廻の中で もはや来世の運命が決まっている?

 それとも 即身成仏?

 死後の世界へのストーリーはさまざまある。


 死は、誰もが経験するのに、誰も経験したことがない。

 だから、最後に残るのは、最後の到達地点は、

「信じること」

 それに関わる役割を果たしているのが「宗教」。


 是、すなわち、納得した次第です。



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