第2話 女性ゲーマーとして


 さて、ネットでの世界に話を移そう。私の友達はみんなカオスだ。

ネットを始めたそもそものきっかけはゲームと弟だった。

まず最初にとあるカードゲームを薦められた。私は最初は渋ったが、弟に


「これやってると頭を鍛えられるよ」


と言われ、やってみるとたちまち快感を覚え、次から次へとゲームにはまり、あっという間にアマチュアゲーマーへとなっていった。

たまに


「女性でこのゲームやってるのって珍しいですね」


と、言われる事があるが、そう言われると少し複雑な気分になる。


何故ならゲームの世界は、性別も、年齢も何も関係ないはずなのだから。


その時、ネットに気になる書き込みを見つけた。なんと、私がとある人のために気紛れで描いたイラストに、


「私の大事な人に描いて貰いました」


などと書いてあるではないか。まさか、これは一種の告白なのか?


だが、そう聞くのは嫌がなんでも恥ずかし過ぎる…し、怪しくもある。いや、大体の人は怪しむだろう。


そう思っていても胸の高鳴りは止まらなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る