虎から転換してヒトに着地させる技量は見事だなと感じました。
言葉ひとつひとつを取ると、わりあいに直接的な言葉が選ばれていて、けれど組み合わされれば詩の妙となっているので、自分の手法、世界がきちんとできているのだと思います。
僕の感性からは、詩の構成は「虎→ヒト」の一方通行になっていると感じられたのですが、構成はもうひと工夫できる気がして、一方的な転換のみで済ませたらもったいないなと、そんな気もしました(※個人の感想です)。
作者からの返信
丁寧な分析、ありがとうございます。おっしゃる通り一方通行な構成なのですが、自分の生理としては、そこですっぱり切りたかったんですよね。放り出したかった。このモチーフだと、それ以上長くはしたくなかったので。構成に凝った上で、短くつづめられる力量があればいいのですが。
滅びの香りにゾクゾクしました。
強き者を追いやった、世界の新たな支配者も、いずれ崩れ落ち、世界に静寂が戻るのかもしれませんね。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。人間が滅びた世界は、とても静かでしょうね。叶わぬ夢ですけど、そんな世界を見てみたいなと願うことがあります。自分が人間である以上、そこには自分の居場所もないわけですが。