ビジネス書にありがちな21+8つの事

コラム３ 仕掛ける側にまわる

　仕掛ける側に回るというのは非常に大事で、これをするだけで視点がぐっと広がって多面的に考えられるようになります。

　例えば今の世の中「会社になじめなかったら転職しよう！」と提案している転職推奨サイトが掃いて捨てる程ありますけど、

　あれは「転職会社からのアフィリエイト報酬（大雑把に言えば広告収入みたいなものです）が欲しくてわざと言っている」可能性もあります。

　アフィリエイトかじった人間なら分かるんですが転職会社の報酬ってかなり高額です。

　転職会社スタッフとの面談をするという条件付きですが、とある会社なら１件に付き『１万円』というかなりの高額報酬が出ます。

　医師や薬剤師用の転職サイトならさらに報酬は高くなります。

　だから本当にあなたのためを思って転職を進めているのではなく、カネが欲しいからウソついてる、ウソまではいかなくてもかなりいい加減な事を言っている場合もあります。

　まともな会社だったら上司に掛け合えば「配置換え」や「時短勤務」といったこともできるため、転職なんかしなくてもそれで解決する場合もあります。

　日本は今でも転職はマイナスポイントとしている会社は多いので、ブラック企業で入ってしまってこのままでは潰される！

　といった緊急事態でなければ本当に最後の手段にしておいた方がいいでしょう。

　株やＦＸを勧めてくるサイトも同じで紹介した人が口座を作ってくれれば１万円くらいのアフィリエイト報酬が出ますのでそれ目当てというケースも多いです。

　他にも前にあったＬＩＮＥの「１０円ピンポン」は「なぜ１０円を送りあうだけで景品がもらえるのか？」というのを考えると

　「ＬＩＮＥ　ＰＡＹへの加入キャンペーンの変形」という真の姿を見ることが出来ます。

　あれは１０円を贈られた相手にＬＩＮＥ　ＰＡＹに加入してもらって送り返してもらう事を目的としてるんですよ。

　個人的には１０円を送りあうのを「ピンポン」という直感的で分かりやすいたとえで表現したのは見事だと思っています。並みのセンスでは思いつかない芸当でしょう。

　同じように、どこの会社とは言いませんが「ネット割引１万円」はなぜ実現できるのかというと「ネットでやり取りすれば店舗の設置費や維持費、それに人件費を節約できる」という裏事情が見えてくるのです。

　この辺は自分で考えなくても検索かければ９９％の確率で正確に解説して下さるサイトさんに出会えるのでそれを参考にして勉強するといいでしょう。