ビジネス書にありがちな21+8つの事

あがつま ゆい

はじめに ビジネス書はノウハウを売っているわけじゃない

 いきなりですが衝撃的、なおかつ真理に近い事を申し上げます。

 ビジネス書は「ノウハウ」を売っているわけではありません!

 ビジネス書に載っているのは「面白いストーリー」か「楽しいストーリー」であって「正しいノウハウ」が載っているとは限りません!

 むしろ「正しいノウハウ」は邪魔ですらあります!


 「そんなバカなことあるわけないだろ!!」

 という怒声が来ると思いますがもう少しだけ我慢してください。


 なぜなのか?

 そもそも人間というのは「正しい」ことよりも「面白い」または「楽しい」事を求めているものです。

 だからビジネス書にも「正しい」かどうかはさておいて、とにかく「面白い」または「楽しい」事が載っています。




 例えば「東京から大阪まですばやく移動する方法」を紹介するとしましょう。そうしたら

 「自家用セスナで東京から大阪までひとっ跳び!」とか

 「ジェットクルーザーに乗って信号待ち無しで一気に海上を移動する」等という物しか本になりません。

 何故なら「駅で切符を買って新幹線で移動する」という「誰にでも出来る」「正しい」方法よりも格段に「面白い」し「楽しい」からそっちの方がお金になります。


 正しいとか正しくないとか、あるいは再現性とか、そんなのどうでもいいのです。いかに「面白い」か、いかに「楽しい」かが重要なのです。

 そう。人は正しいとか正しくないとかは二の次で、「面白い」もしくは「楽しい」を求めているんです。

 正しいストーリー「しか」ないとつまらないので内容は頭に入りませんし、金払ってストレスを買うようなものなので、アマゾンでも★1で「つまらない」と言われて口コミでもつまらない、カネを払う価値のない本だという噂話が広まります。




 「そんなバカなことあるわけないだろ!」とお思いかもしれません。

 ではお聞きしますが、あなたにとって学校の授業はマンガやゲームよりも面白くて楽しかった事でしょうか?


 学校の授業は「正しい漢字の読み書き」や「正しい計算方法」といった「正しい事」を教えてくれますが退屈でしたよね?

 それよりも「面白い」マンガや「楽しい」ゲームの方がずっとずっと好きだったはずです。


 それに、つまらないと話の内容は入りません。「面白い」話や「楽しい」話の方が「正しい」話よりも何百倍も簡単に頭の中に入っていって結局「面白く」て「楽しい」方が覚えやすいという事態にまでなってしまいます。


 社会科の教師の「子供たちはいくら教えても47(都道府県の事)は覚えようとしないのに151(ポケモンの事、今では800越えてるらしいが)は教えてもいないのに勝手に覚える」というボヤキや、

 化学の教師の「子供たちは151は簡単に覚えるのに、なぜそれよりも少ない118(元素記号)は覚えようとしないのか」というボヤキがそれを物語っているでしょう。




 ビジネス書というのは『「面白いストーリー」や「楽しいストーリー」を読んで賢くなったと勘違いするためのものだ』と言ってもいいかもしれません。

 それくらい「面白い」事や「楽しい」事は載ってますが「正しい」事が載っているとは限りません。

 それもこれも人が「正しい」事よりも「面白い」事や「楽しい」事を求めているから。というのがあるでしょう。

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