終点はまだこない

 構成、脚本、演出、文章、人物、全てが非常に高い水準で釣り合った好作。主人公と係長の対比も絶妙だが、敢えてあの時代へと遡り、かつ戻ってこさせるのが憎い。昭和風の宴会もノスタルジー以上に現実味を強く打ち出している。主人公には是非とも新鮮な次なる舞台を楽しんで欲しい。