王国について考える

さて、カルネ村編を書くにあたって、王国の現状というものを考えてみる。


・王は優しいが決断が出来ない。

・時期後継候補の長男は所謂脳筋

・次男はそこそこ頭がキレるが、まー王族しては普通。

・長女ラナーは危ない生的思考をもちそれを隠しながら目的の為に邁進するカワイイ女の子。

・上級貴族、それぞれが何かしら王よりも優れた物を持っている。(経済基盤・武力・工業力(鉱山所有)・人材(引退した高位の冒険者))

・中級貴族、四大貴族(上級貴族の腰巾着)、中には骨のある貴族もいる(ビョルケンハイムは中級とする。)

・下級貴族、所領を持たない、騎士爵も含む。中位以上の貴族の下請けみたいな仕事を熟す。


王国の状態

・王派閥と貴族派閥に分かれている。

・八本指が裏社会を牛耳っている。

・一部の貴族は八班指と通じている。王族長男も。

・下級貴族が好き勝手やっている為、下級貴族が担当する土地はひどい有様。

・エ・ランテルの都市長は貴族ではないが、王から役を任命されている為、貴族扱いとされているが、中央での政には関与できない。(あくまでもその影響はエ・ランテルのみに留まる。)

・黒粉という麻薬が核都市で拡散している。(開拓村はじめ農村ではお金が無い為拡散していない。)

・開拓村と農村は貴族の徴税により逼迫している。帝国との長期にわたる戦争もあるが、これは徴税吏がピンハネしている。(この徴税吏は下級貴族が行っている。)

・教育水準は低い、大規模な都市であればまた別であるが、村から小規模な町(一部を除き)では、まともな教育がなされておらず、非常にひどい状態。

・農業に関して、上記の理由(教育水準のが低い)の為、農業もさほど発展しておらず、天候の影響をもろに受け、都市によって収穫量が増減している。


カルネ村

・生活水準が低い

・教育水準が低い

・安全は近くにあるトブの森に「森の賢王」が居る為守られているが、当の森の賢王はカルネ村自体には興味はない。


カルネ村は王国の状況でかなり劣悪な環境下にあると推測。

このカルネ村の村長は基貴族の三男坊である。畑に出るは出るがそれ程勤勉ではない。現状に不満を持つ。

他の土地に比べ(王直轄地である為)徴税に関しては多少ましではあるが、それでもピンハネは行われている。

また、生活水準の低さと、教育水準の低さがある為に、村の男どもは女性達に対して短絡的な行動を取ることがままある。


エモット家(エンリ目線)の境遇

エンリ・エモットはカルネ村で数少ない、というか、ネム(エンリの妹)を含めると立った二人しかいない年若い女である。

また、その見た目が非常に良い為、下半身に忠実な男どもに日夜撫でまわされるように見られているが、エ・ランテルで非常に有名な薬師の孫、ンフィーレアがリイジーに連れられこの村に来て、エンリに一目ぼれした以降は、村長命令(エンリを綺麗な状態でンフィーに私少しでも村の役に立ってもらうため)により手を出すことを禁じられている。

村長が禁じていなかったら、おそらく村の男どもの慰めものにされていただろう。それほど気立ての良い娘であるという証明でもあるのだが、エンリにとっては不幸以外の何物でもない。

そんな、彼女の母親は度重なる戦争で食糧事情が困窮する中、自分の食事を減らして迄エンリとネムに食事を与えており、年々寄せ衰えていている。

 それを見ているエンリの父親は、年々ツカエナクなっている女を見限り始めており、エンリへと欲情をつのらせたが、ンフィーレアの件で村長より自重するように命令されている為に手を出せず、鬱屈した毎日を送りそれを隠そうともしない男であった。

そんな家庭の中にあって未だ幼いネムはエンリとエンリの母によって大事に育てられ、二人にとっての心のよりどころになっているのであった。


このカルネ村もまた風前の灯と言った状態である。

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