また別の異世界

ジ・イセ神宮から異世界転生してクサナギノトゥルギを持って無双する勇者の存在

 俺のペニスから分離した、もうひとりの俺、それは、日本分離大学の超特待生。

 テンプレ騎士団と名乗るものから電話が来た。話の続きは、ロシヤの海底で、潜水艦で待っている、と。

 日本分離大学の超特待生の、俺。俺のいる場所は、今ロシヤだ。ロシヤの街のUFOキャッチャー、俺は、そこで、無双した。オワリノクニの日本分離大学理事長、彼は俺に多額の小遣い(小遣いの域を越しているが)を与えた。日本分離大学は、その名のとおり、分離して、名古屋以外にもある。

 俺は、UFOキャッチャー……ニガテだ、が、カネがあれば、話が別だった。俺は、景品を落としまくり、それも、ザ・無双ってまでに。そして、ある女に声をかけられたんだ。

「ハァイ」とロシヤの女は言う。

「ハ〜イ、ハニ〜♪」と俺は言う。

 俺は、今、たくさんの者たちに囲まれているんだ、ハーレム、ではない、が。

 俺はその場で景品を取り尽くして、その場のみんなでわけあった、俺は特にいらないけど、遊びで全部取ってやったんだ。

 俺は、潜水艦に向かおうとした。さっき挨拶しあった女が私を知らないの?、と言いたげに寄ってきた。彼女はロシヤンフィギュアスケーターなんだ、でも俺は、TVも見ない、フィギュアスケーターにも興味がない、彼女のことを、知らない。彼女は、俺に、自分がフィギュアスケート選手なんだということを言語の壁を超えて伝えようとして、結果、俺は彼女の家に行った。彼女はロシヤ語と英語と、そして日本語がしゃべれた、日本語は多少だ。だが、俺が、イケメンすぎてだろう、人種が謎に見えるようだ。よって、日本人かと訊けないのだ。

 電話がかかってきた、日本分離大学理事長からだ。

「もしもし〜?」と俺は言う。

 俺が日本分離大学理事長への返事をして、彼女は、俺が日本語が通じるものだとわかったようだ、ちなみに俺は、日本語知っている外国人から、日本語わからない外国人だという設定を付けられて質問されたことがあったのだが、あれは、俺を外国人だと思ってそう訊いたのだろうか、又、単に、混血の外国語への学習状態を把握したかったのだろうか。

「調子はどうだ」と電話は言う、日本分離大学理事長の声で……ようするに日本分離大学理事長はそう言った。

 TVで、横にいる、彼女、カブリエラ・レイディオノワが登場、彼女はロシヤンフィギュアスケーターなんだ、ライヴァルの選手は、アナスタシア・ド・サド、前数点差で負けた。

「若き王って感じですぅ、年同じだし。アイムファースト?、オーマイガー!、みたいな」と俺は言う。

「おおそうか、たのしくやっているようだな。それにしても、キミは、やはり只者ではないようだな、あの、テンプレ騎士団からの誘いが来るとはな」と日本分離大学理事長は言う。

「はい。ごようけんは?」と俺は言う。

「ただ状況を把握したかっただけだ、何かあったらまた連絡を」と日本分離大学理事長は言う。

「はい、それでは」と俺は言うと同時に通話を終了した。

「誰」とガブリエラ・レイディオノワは言う。

「俺の雇い主から。俺、任務があってさ、そろそろいくよ」と俺は言う。

「また来てほしいわ」とガブリエラ・レイディオノワは言う。

「わかったよ、でも、俺、これから、壮大な、陰謀に巻き込まれるかもしれない」と俺は言う。

「そんな、行かなくてもいいのに」とガブリエラ・レイディオノワは言う。

「でもさ、俺、そうでもしないと、人生、つまらないと思っているからさ。では」と俺は言う。

 俺は、潜水艦へと向かった、厳密に言うと、巨大、潜水艦で、海底都市のようなものだ。

 俺は、地図を暗記して、旅立ったから、潜水艦の場所は把握している。潜水艦についた。

「やあ、ハロー?、ウラトウ・ヒロシくん?、日本分離大学に来る前の記憶はあるかな?、こっちは教皇を通してしっかりとキミのことは把握済みだよ〜?、まあ把握できていないから質問したんだけども」と社長椅子に腰をかけるハードボイルド風欧米男優系のオジサマは言う。

「あれ、貴方って、ラスプーチン大統領?、殺されたって言われてましたよね、それで大統領が影武者になったって。でも、貴方は殺される前の方ってわかりますよ、だって貴方のニセモノ、ただの酔っ払いに見えますもん。はい、記憶、ありますよ、でも、不思議と、いじめられた負担が軽いと思う、記憶では、もっと重いものっていう把握の矛盾が生じてもいるんですよ」と俺は言う。

「そうだよ、俺ラスプーチン元大統領、まあ、今も大統領だけど形式上」とラスプーチンは言う。

「さすが。柔道?、でしたっけ?、空手でしたっけ?、やってるだけあって日本語上手、いや、それは別か」と俺は言う。

「そうだろ。本題だが、キミにはいまから異世界入りしてもらうよ」とラスプーチンは言う。

「ライトノヴェルの話ですか」と俺は言う。

「まあその程度のノリでいてくれるほうが、いいと思う、こちらもキミに悪いことはしない。でもね、キミが25歳になるまで、チベット、そして、イェルサレムで、騎士としての修業を受けてもらうよ。案ずるな、女もカネも大量に用意する、国からも」とラスプーチンは言う。

「いや、自分は、女とかお金で動けないタイプなんで。だからいくら売れても俳優はしたくないな」と俺は言う。

「それならそれでいい。なんにしても25歳まで、思春期の少年少女向けRPGの主役の騎士のようになってもらう、毛は切るなよ、腰より伸ばせ」とラスプーチンは言う。

「はい、侍の国のものですし、そのぐらいは楽勝ですよ、毛のほうは」と俺は言う。

「そうだ、その精神だ、騎士道精神と武士道精神の融合、それで異世界を支配しろ」とラスプーチンは言う。

「さっきから、異世界と言っていますが、ほんとに転生、とか、するんですか」と俺は言う。

「するさ。前、日本のライトノヴェル作家をひとりだけだが、転生させた、実際彼はその日以降、新作を出していない。まだいる、キミの国のあの村上ファルキという作家もチベット、イェルサレムで修行した後、騎士団ものの本出してから、なんの恥じらいもなしに独自の詠唱を実行後異世界転生しちまったよ。彼のファン、ファルキストたちはまだそのことを知らない。でもあの詠唱、カタツキのを絶対パクってる」とラスプーチンは言う。

「あまり説得力ないですね」と俺は言う。

「だって冗談だから。ジ・イセ神宮って、あるだろ。あそこに行け、25歳になってすぐにな。そして宝具、クサナギノトゥルギで切腹してから異世界転生しろ」とラスプーチンは言う。

「それ、自殺ですよね?、しかも、もしかしてあの三種の神器の一つの草薙剣のことですか?、それって?」と俺は言う。

「なんにしても、その時が来れば、わかるよ、切腹は、異世界入りの対価だ」とラスプーチンは言う。

「ティベットとエルサレム、もうその時点で死んだらどうなるんですか」と俺は言う。

「死なない、死なないようにさせる。というか、25歳まで、キミはただ、テキトーに生きるだけで、勇者になれる、そのぐらいポテンシャル高いよ。あと私的には、ティベットとは言わずに、チベット、そして、エルサレムとは言わずにイェルサレムと言いたいのだ、そちらのが趣きがある」とラスプーチンは言う。

「俺もそう呼ぶ派です、でもあえて遊びでズラしてみたんですよ言い方を。そしてありがとうございます。でも、自殺は……。未遂経験ありますが、したくないですね、やっと何度も乗り越えてきたっていうのに」と俺は言う。

「だが、一つだけ、別のルートがある」とラスプーチンは言う。

「と、言いますと?」と俺は言う。

「クサナギノトゥルギでチンコを、刻め」とラスプーチンは言う。

「それも、嫌ですね。自分、巨チンなんで、傷つけたくないですし」と俺は言う。

「冗談だ、私もその気持はわかる、ラスプーチンがデカチンだって伝説は日本でも有名だろ。だが、もう既に、キミの、本体は、異世界に行っている。本体ではない、キミも含めれば、二人以上になるが」とラスプーチンは言う。

「え?、それは超展開ですね」と俺は言う。

「そうだが、キミは、彼らのいった、異世界とは別の、異世界にいってもらうよ。その異世界は、剣士としてサマになるもの、が、もっとも偉い世界だ、剣の腕前は関係ないとも言える。キミには、そこで、紫色の、陣羽織を着用してもらうよ。そして、キミの本体たちのいった、異世界のほうは、ペニスのサイズで、偉さが決まる世界だ、まあどっちもイケメンなほうが勝つが。でも、そっちのイケメンは、いわゆる芸能界のイケメンとは相反するとも言える側面はある、ようは、審美眼の問題、異世界の住民のがアカヌケているからな」とラスプーチンは言う。

「で、本体たちは、やっていけてるんですか?」と俺は言う。

「いけてるさ。キミの本体も、イケイケだよ、今姫のオッパイを吸っている、ほら、ライヴチャット感覚で、こうやって見れるんだよ、異世界。うん、エロサイトにあげられるような、エロライヴチャットはエロい」とラスプーチンは言う。

「ほんとに俺って主人公なんだ」と俺は言う。

「そうだよ。でもね、キミの場合は、ペニスを切り落としてから転生してもらうよ」とラスプーチンは言う。

「切り落としちゃうとそれじゃあ、向こうでもサマにならないのでは」と俺は言う。

「冗談だ。古代ユダヤ人の末裔で長野県諏訪市一の美女とジ・イセ神宮で情熱的なセックスをすると、自殺等しなくてもその美女と一緒に異世界入りできるよ、まあその美女もついてきてしまうから一緒に転生できるということだが、あれだ、マックドナルドで、ハッピーセットのおもちゃいらないと言っても渡されるあれと似ている。転生できるかについてはまだ試してないけどな、でもアインスタイン博士の未公開文書にもそう載ってあった。そしてその美女の確保も手間だが、私たちが協力し合えばなんとかなるだろう、オソロシヤとキミの国でも恐れられているあのロシヤだからな」とラスプーチンは言う。

「アインスタイン?、あの、『オッパイ星理論』の?」と俺は言う。

「そうだ。オッパイ、その言葉で、彼は哲学した偉大な学者だ、だが当初彼の哲学を理解したのは一握り。ところでキミ、一般オッパイ星理論のさわりを言ってみろ」とラスプーチンは言う。

「はい。僕特殊派なんですけどね、一般よりも。お、という言葉で、敬語のような優しさを表現し、っ、という言葉で跳ね上がったものを表現し、ぱ、という言葉で、柔らかさを表現、そして、最後の、い、という言葉で、可愛い感じで包み込む、と」と俺は言う。

「合格だ、満点をやろう、非常にわかりやすい、また今度教本に載せよう」とラスプーチンは言う。

「ありがたきお言葉」と俺は言う。

「ほら、クサナギノトゥルギだ」とラスプーチンは言う。

「これ、もしかしてアツタ神宮から持ってきたんですか?!」と俺は言う。

「アトゥタ、神宮、からな」とラスプーチンは言う。

「なら大丈夫ですよね?」と俺は言う。

「ああ(テキトー)」とラスプーチンは言う。

 俺は、チベットへと向かった、紫装束を着用して。

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