Espionage7 攻略

 さてさて虜にした奴らに奉仕させて、情報やら何やらを全部持ってこさせた。

 こうなるとここは用済みだが、コイツらはよく仕事をした、ご褒美をやろう。


「よくやったわね、並びなさい。ご褒美よ」


 フェロモンを多めに撒いてやった。人間ならこれで触らずとも絶頂する。思った通りもれなく絶頂して倒れた。


「死ぬ程の快感、生きたままあげたわ。感謝なさい」


 そう言い残して資料にあった別のエレベーターに向かう事にした。


 馴れない言葉遣いは苦手だ。


『良い動画が取れましたよ』

「ふん、下らん」

『今日はライブ配信にしました』

「うっそだろお前……」

『多分卒倒した人間も多いかと』

「そりゃそうなるわな」


 コイツよりによって潜入中の私をライブ配信しやがった。それに生配信なんかしたら普通の人間には刺激が強すぎる。ホントに殺す気か? コイツは。


「はぁ、で? ルートは?」

『そのエレベーターで地上に出て、外を経由して別の建物ですね』

「また外かよ……面倒くさい」

『入手情報からするとデカブツはその建物の地下ですね』

「ほお」

『それからですね』

「あ? なんだ?」

『組織が欲しいサンプル、そのデカブツのコアです』

「マジかよ! んなら手っ取り早い!」


 こりゃ朗報だ。いちいち回り道をしなくて済む。デカブツ倒して、コア剥ぎ取って、VTOL奪って帰るだけ、最高!

 早く帰ってビールが飲みたいぜ。


「んで? ルート割り出しは?」

『転送しましたよ』

「早っ!」

『子供のお使いルート以下です』

「ん、確かに簡単だな」


 そんなやり取りをしてる間に地上についた。まぁまずは外に出る、それからだ。


ん? まさかあれは……!


「ラッキー、ビールあるじゃん!」

『ビールへの反応速度、異常ですね』

「んなこたぁどうでもいいだろ」


 エレベーターを出た先に娯楽ブースがある。そこで一杯引っ掛けよう!


「うへへ、ビールビール」

『はぁ……監視カメラと区画シャッター、妨害しておきますよ……さっきのお礼です』

「サンキュー」


 さてさて敵地のビールを拝借しようではないか、うへへ。








 ぜーんぶ、飲んじゃえ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る