七.『無限の螺旋』クォーム


◼︎クォーム[Kuwoum]

(名前の意味:過去、未来へと遥かに繋ぐ、銀の夢)



◼︎イメージワード


 ——記憶

 光在る所に すなわち影

 その身に宿るは 無限

 未来 過去をその身に繋ぐ 螺旋らせんの時——



◼︎雑記


 銀の髪、これは人間の一般的な銀髪ではなく、金属的な色です。純銀の光沢。

 目の色は青、地球ほしの色。身長は172cmですが、浮遊しているのが常。

 外見年齢は十六歳で、精神年齢も同じ。


 無限の記憶。

 それはクォームのイメージワードです。

 世界の始まりよりも前から在り、出逢い別れた人や竜の記憶を書き留め、おぼえる者。

 そして世界の終わりになお、存在する者。


 カクヨムではまだ、こちら側(時織りの物語)の小説は「砂の伝説」しか出していませんが、クォームは多くの物語において中央軸となる存在です。

 名前に付された意味は『過去、未来へとはるかに繋ぐ、銀の夢』。無限を体現しており、「影の竜」とも呼ばれる最強スペックの司竜しりゅうなのです。


 彼のはじまりは、地球誕生よりも前。創世を見た銀竜、とも呼ばれていますね。

 一般の竜とほとんどの司竜は強靱きょうじんではあれど生身の肉体なのですが、クォームだけは違っておりまして。

 物理法則に影響されない身体(常時浮遊、物理攻撃無効、衣食住不要)、無限の寿命(地球が滅びても死なないとは本人談)、などスペックが別次元。


 空間に関わる事象をつかさどるという特性上、界渡かいわたりが得意で、いつもいろいろな世界を遊び回っております。ファイアは良い遊び仲間、ハルは保護者兼天敵、リュライオは揶揄からかうと面白い同期……と、友人も多く。

 しかし彼がつかさどる力には『魔性ましょう』の属性が含まれており、制御しきれずに引っ張られて闇堕ちする傾向がありました。それはハルの死以降、とりわけ顕著けんちょになっていきます。

 彼についての評価は人によって様々であり、実際に両極端な二面性を持つ彼は、一時期(文字通り)ふたつの存在たましいに分かれていたことがありました。いろいろあって現在は統合し、精神的な落ち着きも取り戻したようですが。


 破天荒で暴走気味な気質を表すことが多いクォームですが、生を受けてから毎日欠かさず日記を書いているという、妙に几帳面な一面もあります。

 空間をつかさどるだけに、彼の居住空間は次元やらいろいろなことわりが歪んでまして、彼がその膨大な量(のはず)の日記帳をどこに収納しているのかは、誰にも把握できない謎なのです。本人は把握しているようですが。


 竜族といえど物理的に死ぬことはありますし、いろいろな事情で自死を選ぶ者もおり、それらを彼は見届けては書き留め続けています。

 誰よりもひとの生き様というものに強く心を向け、それを心に納めてきた彼は、やがて「地球EARTHの記憶」と呼ばれるようになりました。

 ハルの再生に関しては蚊帳の外だった彼ですが、それ以降の「奇跡」については彼が中心となって、遂げていくことになります。


 大きな物語ではシリアスな役回りを負うことの多い彼ですが、基本的には遊び好きの悪戯いたずら好き。

 彼に関わる小さな物語の断片もいくつかあるので、機会があればお披露目していきたい、とは思っております。



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