未知との遭遇はやはり海からでしょうか。


 主人公が柔らかく、ウイットに富んだ口調で話しかける姿に好感が持てて、時にニマッと笑える言い回しに、いつか知らずに引き込まれてしまいました。

  作者はちゃんとした知識を持ち論理的です。持てる知識を惜しげも無く読者に伝えてくれようとしているのでしょうか。あるときは知識の共有感があり頷き、あるときはチンプンカンプンでイラつきながらも、真っ直ぐにテーマを追う書き方が飽きずに最後まで一気に読ませられました。

 終章のミステリーの種明かしのような終わり方。ホッとしました。

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