アルマ帝国の四皇女に関する最○○○議論

有原ハリアー

議論開始

 ヴァレンティア王国が首都、ベルリン。

 その中央に王国議会は存在する。


 そこでは今まさに、友好国となったばかりであるアルマ帝国についての議論が始まろうとしていた。


「ではこれより、“第一回アルマ帝国最スケベ会議”を始める!」


 議長を務める初老の男性は、真っ赤な顔で震えながらも、きっちりと宣誓を行った。


     *


 そこには、三つの派閥と、派閥ごとに壁に掛けられた肖像画があった。


 一つは、ネーゼ様を信奉する“皇帝派”。

 もう一つは、マユ様を信奉する“教皇派”。

 そして最後は、ミサキ様を信奉する“魔女派”。


 以上の三つであった。


「では、まずは“皇帝派”の諸君より、発言を認める」



 議長のこの発言で、議会はたった今、火花と罵詈雑言飛び交う戦場と化した。

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