第20回 李雄、成都王を称す

 漢文大系本、第3巻、87ページ。

 西暦296~304年。


 ◯巴西氐李特、初以流民入蜀、旬月衆二万。拠広漢、進攻成都、為刺史羅尚所敗、斬其首。弟流代領其衆、勢復盛。流死。弟雄代。攻走羅尚、入成都。至是自称成都王。


 ◯西せいていの李特、初め流民を以てしよくに入り、旬月にして衆二万。広漢にり、進みて成都を攻め、刺史羅尚の敗る所と為り、其の首を斬らる。弟流、代はりて其の衆を領し、勢ひ復た盛んなり。流、死す。弟雄、代はる。攻めて羅尚を走らせ、成都に入る。ここに至りて自ら成都王と称す。


 ◯西せいてい族の李特は、もともと難民となってしよくに入ったもので(296年)、ひと月もたたぬうちに二万の群衆をしたがえて、広漢を根拠地とし、進軍して成都を攻めたが(301年)、刺史の羅尚に負かされて、首を斬られた。弟の李流が代わって群衆を率い、勢いが再び盛んになった。李流が死んだ。弟の李雄が代わって攻撃し、羅尚が逃げたので、成都に入った(303年)。そこで自ら成都王と称した(304年)。

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