叫びの振動

あぁ、そろそろ

森の奥から悲鳴が気配をにじませる


胸の隙間を埋めるために

食傷気味の胃袋を痛めつけ

手さぐりでみえない糸の引き合いだ


いつの間にか窓から糸を垂らす毎日

流れていく指先に流されている

あの怒りはどこへ消えたのか


ちぇんそー片手に森に消えたよ


手当たり次第に隙間に嵌め込めば

気楽に苦しく素敵に窮屈な瞬間に

ご招待だ、風は絶えてカビは笑う

日曜日はゆるやかに死んでゆく


ちぇんそー片手に吠えていた

馬鹿な犬みたいに吠えていた

手当たりしだいに吠えていた


怒りのままに、何故、などなかった


引き裂き切り裂きなきさけび

森の奥からちぇんそー片手に


やってこい

やってこい

帰ってこい


カビばかりの日曜日は泣き叫ばせろ

ちぇんそーが鳴き、糸が切れ、腕も跳ね

キリキリ舞えるなら、最高にハッピィな

悲鳴をあげてきかせてやろう

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