【時を超えて二人】〜君を守ると誓った〜稲荷神社のモフモフおきつね様は運命の少女を溺愛す。

始まりのお話

プロローグ おきつね様と神獣使い

　遠く神世（かみよ）の時代からおきつね様はここにおりました。

　町を守るおきつね様は見晴らしのいい山から、今日も平和な町を見てうっとりとするのです。

　いつものように朝早くからおきつね様がいるこじんまりとした神社の境内（けいだい）には、一人暮らしの老人や仲の良い老夫婦がお参りにやって来ておりました。

　小さな神社なれどおきつね様がいる神社は民たちに愛され、地元の人々が絶えず訪れては祈りと感謝を捧げました。

　願いごともたくさん聞いてまいりました。

　ある日おきつね様は神獣（しんじゅう）青龍くんを守るように上司から依頼を受けます。

　地を守る神獣を倒して災（わざわ）いを起こそうとしているものがいるというのです。

　さらには一緒に戦える神獣使いを探すように上司命令を受けるのでした。

　さあさあ冒険（ぼうけん）の始まりです。

　忙しくなりますぞ！