面白い

派手な事件は起きない。性格の派手な人は出てこない。パトカーや警察が走り回るようなこともない。

日常の中にぽつんと謎の色がついたような、あれって何だったんだろう、とか、もしかしたらさりげなさすぎて、何が謎だったかさえ気づかないようなとりとめのない違和感を、聞くだけ、見るだけ、推理だけで冷静に見抜く安楽椅子探偵ならぬ学食コックさん探偵のお話。面白かった。ミステリというより学術的な探求に近い雰囲気を感じました。