第50話 2匹

紙パックに入った200㍉のオレンジジュースを冷蔵庫に冷やしてあって、飲んでいます。

室温35℃のこの部屋はちょっと暑いです。

だから、とても美味しいのです。私は酸っぱい果物はあまり好みませんが、夏、食欲が落ちている時は、なんか胃がすっきりとするので、飲みたくなるのです。

昨日の夕方に買いに片道12~3分かけて歩いて、買い物して荷物もって歩いて帰ってきたら、恐ろしく汗をかいていました。

梅雨時からちょこちょこかいていたけど、昨日、どばーっと出た感じです。上下ともに服を着替えるほどでした。

それで、夏になったなぁと感じました。


風呂の戸を開けていたら、1匹のメス猫のほうが、風呂のタイルの上で今日は寝ていて、暑いんだなぁ、と思いました。

もう1匹のオス猫は私の部屋のスノコベットの下で寝ています。そこも意外とひんやりしているのです。


そう、今年の2月から猫が1匹増えました。といっても、いとこの事情で飼えなくなった猫を父がうちで飼うから、と言ったのです。元々いた猫は14歳で、来た猫は19歳なのです。

ですが、このメス猫は、半野生生活をずっとしていたので、きっと色々なものを見てきたのでしょう。元々いたオス猫は家飼いで、家族にしかなつきません。他の猫との共同生活、猫を間近で見るのも初めてです。

積極的、人見知りなしのメス猫は毎日毎日1回はオス猫と仲良くなろうと?近くにきていました。が、どんどんオス猫は私の部屋から出なくなってしまって、今は私とだけ接しています。なので、夜、私はそいつをだっこして、家の中を散歩します。ずっと恐がって鳴くので、網戸ごしに夜の空気を吸わせてみたり..。毎日していますが..どうでしょう..。


メス猫がやって来た日、私は家の空気が少し重くなるのを感じました。誰かがいるって感じます。それは、私の心を暖めます。


目が同じ日本猫だけど違うととても思います。

目の色や形ではなく、目が放つ空気とか目つきが違うのです。


メス猫のほうは、姉さん、とたまに呼びたくなるような厳しい眼差しをしていることがあります。


猫っていいですね。

一緒に居るオス猫はクーラー嫌いです。だから、冷風機でいつまでしのげるかな....



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