そのまま生きるとき 

 人間は人間であって、生き物であって動物である。だから気分というものがあるし、それが上下するのは自分だけではどうにもならない仕方のないことである。

 いいわけだ。とてもいいわけであることはわかっているが、改善しようなどと志の高い人間ではないことは自分が一番よくわかっている。ナマケモノというが、ナマケモノにも失礼だ。あれはあれでしっかりと生きている。

 

 本日は平成三十年の十二月四日。火曜日。週末にはまだまだ遠い一日。

 そして僕のかばんには潜んでいるものがある。

 

 辞める。

 

 年齢も年齢で、この次はどうなるのかという不安がすごくある。

 けれども僕は現状がとても嫌いになった。面倒な人間である僕は一度嫌いになってしまったものはとことん嫌いになる。火を出さず炭のごとくアンチになる。

 昔に比べて少しは大人になったのであからさまに悪態をつくことはない。が、つけることなら悪態をつきたい。

 

 こんなぐちゃぐちゃした状態を長く続けたくはない。これはあんまりだからだ。

 だからかばんに潜ませている。

 

 周りに迷惑をかけることになるが、しかし、次がなければ僕はここまでだったというだけで、それはもう消えていいのだろう。

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