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 素敵な司書さんへ

 

 拝啓。

 眠毬がまた増えている夏の盛りに体調を崩されてはいませんでしょうか。

 先日は、眠毬という素敵な言葉を教えていただいて、ありがとうございます。

 この世界に、こんなに素晴らしい言葉があるのかと、心がわくわくしましたし、こんなにときめく言葉を知らなかった自分がとても、それはもうとても悔しかったですし、そして教えてくださった司書さんにものすごく感謝しています。

 私が眠毬のことを知ったのは、SNSで「愛らしや はつあきやはきたそかれに 眠毬なりぬ ちごと芙蓉は」という短歌を見かけたからです。その雰囲気がとても心地いいのに、意味がどうしてもわからなくて、もどかしい気持ちになっていたのです。

 だから、司書さんが眠毬の実物を、それも短歌に出ていたのと同じ芙蓉の眠毬を見せてくださったことに、感動しました。

 私は、自分の気に入った文に、絵を付けるのを趣味にしています。この短歌にも、これから絵を描く予定ですので、完成しましたら、是非見てくださいまし。

 敬具。


 丹堂妙乃

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