第25話 お狐様商品の搬入を手伝います! (6)

「小夜、重たくないかい~?」


「ん? 婿殿、大丈夫よ~。妾は、中国山地の山々の中を、野を駆け巡っていたから、足腰には自信があるの~。だから心配しないで~。婿殿~」と。


 小夜は僕の労いの言葉に対して、笑みを浮かべながら大丈夫だと言葉を返してきたのだ。


 う~ん、でもさ、小夜の夫であるある僕は、小夜の人の姿の容姿を見れば、『本当に大丈夫なのかな?』と、思ってしまうのだよ。


 だって小夜の腕や足などは本当に、スパーモデル並みに細いのだよ。腰の括れの方も……。


 それに小夜が今僕に自慢してきたお尻だって本当に小さくて、キュッと締まっている感じでね。とてもじゃないが、傍から見ても小夜のお尻は安産型と呼ばれるヒップには程遠い感じなのだ。


 う~ん、でも、小夜の括れた腰と小さなお尻に矛盾をしたように、二つの乳房の方は、僕自身が持て余す程大きくて素晴らしい。乳房の持ち主なのだ。


 ……ッて、僕の話しが少し邪な想いの方へと流れてしまったのだが。


 まあ、夫の僕が心配になる程、小夜の身体は華奢なので。


「本当に大丈夫? 小夜~? 重たいとか、身体の調子が悪くなったら直ぐに教えてね?」と。


 僕は再度小夜に訊ねた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る