第34話 我が子と変化

 数日してヴァレリアが卵を産んだ。あらかじめ用意してあった産室にはジュウちゃんたちの巣のようにハニカム構造の壁が設置され、そこにちょこんと細長い卵が一つづつ置かれている。今回産まれた卵は三つ。それをワーカーのユリちゃんたちが綺麗に拭きあげていた。ヴァレリアはその産室におかれた長椅子に、けだるそうな顔をして横たわっている。


「ゼフィロス、私はあなたの子を産めた。長年ソルジャーとして生きてきた私がだ」


「うん、よく頑張ったね。俺の子を、俺たちの子が」


 うん、と答えたヴァレリアは俺に抱き着き涙を流した。俺も感動で目に熱いものが流れるのを自覚する。自分の血を引いた子がこの世に新たに生を受ける。これがこんなに素晴らしい事だと初めて知った。


「姉貴、おめでとう」


「おめでとうございます、ヴァレリア。次はわたくしの番」


『ま、あんたにしちゃ頑張った方ね、ファーストの卵が三つ。次の代を任せるには十分な数よ』


 ジュリア、メルフィ、そしてジュウちゃんが祝いの言葉を口にする。それを聞いたヴァレリアも、うん、うん、うん? っと頷いた。


『さ、初めての出産は負担が大きいの。ヴァレリア、あんたはここで少し休みなさい』


「ああ、そうさせてもらおう。流石にきついからな」


 俺たちはそこで、産室を後にした。


「しかし、姉貴もこれで女王って訳だ。あの姉貴がねえ」


「うふふ、次はわたくしが。夏には元気な卵を産んで差し上げますよ?」


 そういうメルフィの尻尾は早くも膨らみを見せていた。


『そういうことならヴァレリアも、メルフィも、今年いっぱいはここを離れられないわね。ジュリア、あんたが外の事は熟さないと』


「ああ、アタシがいりゃ大丈夫さ。母様にも挨拶に行かなきゃならねえし、キイロスズメバチ、それに赤アリのところにもゼフィロスを連れて行かなきゃな」


「よその種族に?」


「そうだメルフィ、お前のとこの女王にも挨拶に行っとかねえとな。全部回るとしたら一月はかかるか」


『そうね。そのくらいは』


「えっ、その間私たちはゼフィロスと離れ離れ? そんなの嫌です!」


「仕方ねえだろ? エルフとはまだまだ戦わなきゃならねえんだ。仲間は多いほうが良い。それに」


『ゼフィロスを独占したら反感を買うのよ。あたしたちの一族、このコロニーがね』


「けれど! なんでわざわざこちらから! 向こうにこさせればいいではないですか!」


「あのな、メルフィ、盟を結ぶってなりゃ一族の娘を妻に迎えろだのなんだの言ってくんだろ? お前だってそうだったじゃねえか」


「そんなの! 絶対に許しません!」


「だからさ、こっちから出向いてちょちょっと種付けでもしてやれば奴らだって満足するさ」


「ちょっとジュリア! そんな事!」


「メルフィ」


 言い争いになりかけたところでよろよろとヴァレリアが顔を出した。俺はそのヴァレリアを支えてソファに座らせる。


「もう、動いで大丈夫ですの?」


「まあな、それよりもだ、ジュリアの言い分は最もだと思わぬか? 奴らが欲しいのはゼフィロス。我々が頑なに彼を独占し続ければ奴らは実力行使もためらわぬかもしれない」


「そんなのすべてわたくしが、始末して差し上げましてよ?」


「ははっ、私とて気持ちは同じだ。だが、私たちは数に劣る。それに、戦いともなれば弱い物から順に。まず狙われるのは私やお前の産んだ子。もし、そんな事になれば、他の種族すべてがエルフと同じ、決して相容れぬ敵と」


「ですけど!」


「私とて女だ。ゼフィロスを他の種族に、と考えただけで虫酸が走る。だが、見えないところ。そうであればまだ。共に暮らすとなれば生かしておける自信はない」


「確かに」


「それにジュリアの言うように私もお前もしばらくは子の側を離れられん。今、攻めかかられたらどうする?」


「……そうですね。それにエルフに対するには数も必要。盟の重要性は理解できます」


 あっ、メルフィが頭よさげな事言った。そう言えばメルフィって最初出会ったころは頭よさそうだったもんね。どんどんバカっぽくなっちゃったけど。


「そう言う事だ。奴らならいくら死のうが構わんしな」


「ですね、存分に戦い、果ててもらえばいいのです」


 気のせいだった。


「ジュリア、外との事はお前に任せる。だが、判っているとは思うが、ゼフィロスに頭を下げさせるようなことがあってはならない。盟を、彼の血を奴らが欲しいと言うならば、相応の態度を取らせねばな」


「ああ、判ってるさ、姉貴。どこの女王にだって文句は言わせねえ」



 俺たちがコロニーを旅立ったのはその翌日。共に行くのはジュリアとクロアリのアイちゃん。今回はアイちゃんの上に跨って地を行くことに決めたのだ。なにせアリのコロニーの場所はジュリアではわからないのだ。

 当然ジュウちゃんは盛大に文句を垂れたがヴァレリアに子が産まれたことでコロニーは厳戒態勢。ソルジャーのエル、それにアリの騎士たちだけでは心もとない、と言う事で残ってもらった。


『やはり遠出は良い物でありますな。畑仕事も嫌いではないでありますが』


「はは、お前もたまには息抜きをしなきゃな」


『サボりすぎるとメルフィのようになってしまうでありますよ。ジュリア殿』


「メルフィも昔はしゃんとしてたのにな」


『淫らな事しか頭にないでありますな。あれは』


 

 季節は春真っ盛り。様々な花が咲き乱れ、ミツバチたちが忙しそうに蜜を集めて回っていた。天気もいいし、最高の気分だ。目の前を大きな蝶が横切り、花に止まって蜜を吸う。どこもかしこも素晴らしい。


「この分じゃ今年はいい蜂蜜酒が作れそうだ。姉貴の子にもローヤルゼリーを食わせてやらねえとな」


「でっかいミツバチのローヤルゼリーか。栄養ありそうだね。ところでそれってうまいの?」


「いんや、渋くてとても食えたもんじゃねよ。大人はな。けど子供に食わせるにはもってこいさ」


「そうなんだ。うまいのなら食ってみたかったけど」


「ま、やめといたほうが良いな。アタシもそう思って舐めたけど、ありゃとんでもねえ味だ」


『酸味が強すぎるのでありますよ。アレは』


「はは、お前も食ってみた口か?」


『名前はおいしそうでありますからな』


 しばらく進んでいつもの休憩場所、湧水のある沢で一休みする。今日はこのまま進み、俺にとっても母であるイザベラ女王のコロニーを目指すのだ。


「そういえばさ、アイちゃんもやっぱりお尻から蜜が出るの?」


『な、何を言い出すでありますか! そ、そんなハレンチな事、あるはずないのであります!』


 あ、この反応は、と思った俺はアイちゃんの後ろにまわり、その大きな腹に抱き着いた。


『や、やめるであります! ゼフィロスさま! そ、そんなところからは何も出ないのであります!』


「いいから早く!」


『うぅぅ。恥ずかしいのでありますよ』


 そう言いながらもアイちゃんはお尻の先に水滴を出してくれる。それをじゅるっと飲み込むと少し酸味がある甘い蜜。


「いいじゃん、おいしいよ!」


 やや薄目のそれを、もっと出せと尻を叩く。アイちゃんは『うぅぅ、』と情けない声を上げて蜜を出した。どうやらメルフィ、セリカ、それにアイちゃんといったアリ族の蜜は少し酸味があり、蜂族は甘みが強い。色々と違いがあるものだ。その蜜の出てくるところに口を付けてじゅるっと吸う。


『あっ! ダメであります!』


 そう言うとアイちゃんはヘナヘナっと足を折り、地面に体をつけた。


「ははっ、お前、眷属のくせにいっちょ前に感じてんのか?」


『ち、違うであります!』


「アリってのはみんなスケベなんだな」


『違うと言っているでありますよ! ジュリア殿!』


 そこで弁当を使い、またアイちゃんに跨って出発する。食後に甘いものが欲しくなった俺は、前に座るジュリアの背中を押してその尻尾に口づける。


「あっ、バカ! こんなところで。あーっ!」


『ふふ、人の上で変な声を出さないで欲しいでありますな、ジュリア殿?』


「う、うっさい! ひゃ、ダメぇぇ!」



 女王イザベラのコロニーに着いたのは夜になっての事。半年ぶりに訪れるそこはとても懐かしく感じた。迎えに出たワーカーにアイちゃんの事を任せ、俺たちは前に使っていた部屋に通された。ヴァレリアが少女趣味全開に改装したその部屋は元通りのシンプルなものに戻されていた。


「あはは、流石に姉貴の趣味じゃ落ち着かねえさ。さって、風呂にでも入るか」


 残念な事に俺たち専用の風呂はいつの間にか物置にされていて使えない。なので俺は久々に男風呂に向かった。


「やあ、ゼフィロス、久しぶりだね」


 そこにいた勇者グランは痛々しいほどにやせこけていた。


「大丈夫ですか、グランさん」


「ははっ、こいつはな、やることなす事裏目に出て、今じゃ毎晩イザベラと添い寝させられてんだ」


 そう口をはさむのは金髪で不良っぽい女王の夫の一人、シュウさん。


「あ、シュウさんも久しぶりです」


「おうよ、こっちはこの馬鹿のおかげで快適だぜ? イザベラの相手も四日に一回、しかも一人ずつだ。ま、その分深く愛してやれるってもんだがな」


「えっ? そうなんですか。一回で女王様が満足するの?」


「残りは勇者グランの出番って訳だ。お前さんのフェロモンを使っちまったがためにイザベラはすっかりご執着よ」


「……あのね、僕も早まった事をしたかな、って。けど、よく考えたら君のせいでもあるよね?」


「いや、それは無いと思いますけど?」


「まあまあ、そんな話は後だ、グラン、お前はそろそろお召しの時間だろ? 俺は友の帰還を祝わねえとな」


「ちょっとシュウ! そうやって自分だけ!」


「ほら、さっさと行きやがれ、ゼフィロスの相手は俺がしとくからよ」


 勇者グランはあばらの浮き出た体を湯からあげ、ぶつぶつと文句を言いながら風呂から出て行った。


「大丈夫なんですか? あれ」


「平気だって、いざとなりゃイザベラが蜜でも飲ませりゃ元通りさ」


「へ、蜜ってそんなにすごい効果が?」


「そりゃそうだろって、話は後、さっさと洗っちまって一杯やりながらにしようや」


 髪と体をきれいに流し、用意されていた着替えを着て、休憩所でシュウさんとグラスを傾けた。


「友の帰還を祝ってカンパーイ!」


 カチンとガラスのグラスが音を立てた。酒は少し炭酸が効いたスパークリングワイン。


「へへ、いいだろ、これ。こないだ赤アリの行商が来てな、結構な量を交換してもらったんだと。赤アリは酒造りが達者だからな」


「へえ、そうなんですか」


「それはそうと、ヴァレリア達の具合はどうだ?」


「あはは、最高ですね。そのヴァレリアが卵を産んで、その報告に来たんですよ」


「ほう、あいつもとうとう女王って訳だ。で、ジュリアの方は?」


「なんかプロテクトが解けたらしく、女っぽくなりました。最初はウブっていうか、そう言う事もよくわかってなかったみたいですけど」


「今じゃ立派に女ってか? あのジュリアがねえ。で、あのアリの女はどんな感じだ?」


「あっちもあっちで好きもので」


「ははっ、そりゃいいや、けど良く体が持つな?」


「してもせいぜい一日一回か二回ですから」


「交代でか?」


「ええ」


「なるほどな、グランの奴が研究熱心になるのもわかる。いいか、ゼフィロス、蜂の女ってのはそれに関しちゃ貪欲だ。一日5回、6回は当たり前。そう言う風に出来てる。いっくらヴァレリアが半端な女王だとしても一度や二度で満足するはずねえんだ」


「グランさんもそう言ってました」


「つまり、お前にゃ俺たちにねえ何かがある。それはフェロモンなのか、子種なのかはわからねえが」


「そうみたいですね」


「それとさっき蜜がどうとか言ってたが?」


「ああ、蜜ってそんなすごいものだと思わなくて。俺、みんなのを毎日飲んでるから」


「はは、ガキの頃は俺もそうだったさ。ワーカーたちの蜜がうまくてな。たまに思い出しちまう」


「えっ? ちょっと薄くないですか?」


「えっ? そりゃ、何と比べてだ?」


「ヴァレリアやジュリア」


「あはは、そっか、まあ、プリンセスの蜜はまた違った味だろうけど残念ながらそっちは知らねえ」


「そうですか。っていうかですね、俺、みんなに相談したい事もあって」


「ほう? 夜の技術じゃお前さんの方が上じゃねえのか?」


「いや、そっちじゃなくて」


 俺はエルフに嫌悪感を覚える事、ミュータントには何も感じない事、そしてインセクトには強い欲求を覚え、眷属にまでいやらしい気持ちを抱いてしまう事を正直に告げた。こういう時、男同士っていいよね。


「なるほどな、俺もそっち方面にはあんまり詳しくねえが、トゥルーブラッドってのはいわば素体だ。それにいろんな遺伝子を乗せてミュータントや俺たちインセクトになった。その時に要らねえ部分や、被っちまう部分をより優れたほうに置き換えたって訳だ。

 エルフは遺伝子そのものをいじっちまった。だからトゥルーブラッドの趣を濃く残してる。素体であるお前さんはだから誰とでもかみ合うはずなんだがな、理論上は。もちろん個人の好みって奴もある。けど姿かたちがそっくりなエルフが嫌だってのはおかしな話さ」


「なんかね、すごく嫌な臭いがするんですよ。生臭いっていうか。もう、姿かたちとかどうでもよくなるほどに」


「におい、か。たしかにそりゃ重要な要素だ。生き物ってのはすべからずフェロモンって匂いを発してる。気配、なんてのはこのフェロモンの事だし、男も女も互いのフェロモンに惹かれあう。ちょっと待ってろ、そう言うのはカシムが専門だ」


 シュウさんは何か念じるように目を閉じて触角をフルフルと動かした。しばらくすると亜麻色の髪のショタっぽい男、カシムさんが現れる。


「やあ、久しぶりだね。表にジュリアがいたんだけど、彼女、ずいぶん変わったね」


「あ、ちょっと言ってきますね」


 慌てて扉を開けるとそこには不貞腐れた顔で、ジュリアが待っていた。


「もう、長風呂はダメだって言ってんだろ?」


「ごめん、ジュリア。今、大事な話の最中でね」


「そうなのか?」


「うん、風邪ひくと困るから先に部屋に戻っててよ」


「判った。飯だってまだなんだからあんまり遅くなるなよ?」


「そうだね。出来るだけ早く済ませるよ」


 ジュリアはそう言って歩いて行った。確かに、姿かたちだけでなく歩き方まで女っぽく変化している。



「話は聞いたよ、ゼフィロス」


 ショタっぽいカシムさんは顔に似合わぬ葉巻を咥え、渋い顔でそう言った。


「で、何かわかりますか?」


「うん、君はたぶんヒト、いや、トゥルーブラッドで無い物になりかけてる」


「へっ?」


「簡単に言えばね、フェロモンって言うのはその種族を示す記号なんだ。だから他の種族とは交わらない。ペットを飼ってそれを愛しても性欲は覚えないでしょ?」


「あ、はい」


「それはフェロモンの記号が違うから。そしてトゥルーブラッドである君は、本来、ヒトの派生であるミュータントや僕たちインセクト、それに人の組成を多く残してるエルフ、どれともかみ合う記号を持ってる。特にエルフとは相性もいいはずさ。なのに」


「俺はエルフに嫌悪感を感じてる」


「そうだね。そしてそのヒトの派生種の中で最も本来の姿に遠いのが僕たち、インセクトだ」


「そうなんですか?」


「だってそうでしょ? ミュータントはヒトと同じ哺乳類で胎生だよ? 僕たちは姿こそ人に近いけれど卵で生まれる。そして僕たちも君と同じくエルフに嫌悪感を抱いている」


「それは歴史的な事からですよね?」


「それもあるけど、生理的に受け付けないんだ。エルフの方はそうでもないらしく、捕まえたインセクトを性奴隷として扱うらしいけど。エルフの処刑に立ち会った姉妹たちの話では、君が感じたように顔をしかめるほどに生臭かったって」


「つまり?」


「何らかの要素で君は僕たちに近い体に変化している。遺伝子レベルでね」


「そんな事が?」


「恐らくは蜜のせいだろうね」


「だろうな、それしか考えられねえ」


「そうなんですか?」


「蜂族やアリ族が出す蜜にはいくつか種類があるんだ。口から出るもの、尻尾から出るもの。そして女王の与えるもの」


「はい」


「そのうち口から出るものは純粋に栄養分。そして尻尾から出るのは生まれたての子に与えるためのもの。そこには様々な情報が詰まってる。病気に対する抵抗力とかね。ヒトで言うなら母乳みたいなものさ。だから普通は子供以外には与えない。

 そして最後は女王の蜜。これはね、それこそ体の組成を変えてしまうほどの力がある。ヴァレリアがプリンセスになるところを見たんでしょ? ああいう感じで」


「あの、俺、毎日みんなの蜜を尻尾から。それと眷属や、その女王からも」


「それが君の遺伝子情報を書き換えて行ったのかもしれないね。細かなところまでは判らないけれど、それが僕の推察だね。あとはグランや他のみんなも交えて話をしないと何とも言えないかな」


「そうだな、俺たちだけならまだしも、アリや眷属の蜜までも、となると難しすぎんな」


「一つ言えるのは、僕たちにとっては歓迎すべき変化、だと言う事だね。ゼフィロスは僕らの友であり、イザベラが認めた一族。僕たちに近づいてくれるのは嬉しい事だよ」


「だな、とりあえずジュリアが待ちくたびれてるだろうから戻ってやんな。女を待たせるのは褒められたことじゃねえからな」


「どこまでの推察ができるかはわからないけど、あとは僕たちに任せて」


「その、いろいろすみません」


「なあに、お前さんは友であり、一族だ。その為に力を尽くすのは当然、だろ? カシム」


「うん、もちろんだよ。気にする必要なんか一つもない」


 その場を後にして部屋に戻る。気のせいかすれ違うみんなが俺をチラッと見てくような気がした。



「もう、待ちくたびれたぞ? 遅えんだよ!」


「ははっ、ごめん」


「けど夫を待つのも妻の役目だ。ほら、飯にすんぞ」


 ジュリアが用意してくれていた飯を二人で食べる。


「ほら、野菜もたくさん食わなきゃダメだっていつも言ってんだろ? 口開けろ、あーん」


「あーん」


 ま、別に何に変化しようがいいよね。だって、幸せなんだもん。そのうち羽なんか生えちゃったりして。あはは。

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