だめだめなふたり

ふらふらな僕は人生の支えが欲しい


背中を預けられるくらいのしっかりした支えが欲しい


だのに、僕はふらふらな君と歩くと決めた。




ふらふら、人にぶつかって




ふらふら、怒鳴られても




へらへら、笑った




ふらふらふらふらふらふら




私たちがふらふらしてるんじゃないって


世界が、多分、ふらふらしているんだって


ふらふら、へらへら、笑って君は言う






びくびくな僕は人生の綱渡りも出来ない


頑丈な安全帯が無ければ怖くて渡れない


だのに、僕はびくびくな君と渡ると決めた。




びくびく、先いく人がいて


びくびく、手招きされても


ぶんぶん、首を振った


びくびくびくびくびくびくびくびく




私たちはびくびくが丁度いいって


渡れば、多分、一緒に居れなくなるし


びくびく、ぶんぶん、涙目君は言う




ふらふらでびくびくな僕と君


笑って許してね


成長論とかうざいだけ


現状維持、現状維持、現状維持


でも、陽は落ちて昇って、時間は進み


僕と君のため息だけが多くなる




くらくらな僕は君にくらくら


世界一の美女でも、君には及ばない


だから、僕はだめだめな君と暮らすと決めた




くらくら、君の笑顔に


くらくら、僕は夢中


そろそろ、本気出す


くらくらくらくらくらくらくらくらくら




僕は君にくらくらだから


絶対、多分、支えになろうって


くらくら、そろそろ、思うのだ。

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