恋愛神様の代筆

７通目 ある日の山梨新報 地方面記事から抜粋

　郵便局員お手柄！　樹海で遭難少年を救う。

　山梨県青木ヶ原樹海の奥地で２１日午前、行方が分からなくなっていた高校生、津森祐樹さん（１７）を郵便局員、若林最上さん（２８）が発見した。

　若林さんは、宛先に樹海と書かれた手紙と添付されていた詳細な地図を頼りに樹海に立ち入ると衰弱した津森さんを発見した。津森さんは衣服がはだけ枯葉にまみれた状態で「死にたくない」としきりに口にしていたという。山梨県警などによると自殺を目論んだが死に切れなかったと話した。

　青年心理学に詳しい梶原精神クリニックの梶原医院長（５８）は「最近の青年に見られる自己陶酔型の自殺。自己愛が強く、死ぬことでさらに特別な存在になろうとする。彼には自分を愛し過ぎないように、ありのままの自分を愛して欲しい」と語った。