朱々の夢日記

朱々

2018.10.4. 中国の村での生贄



中国のどっかの




そこには儀式が、あった。


海に出て、村独特の食べ物の

豊作を願うこと。



村独特の食べ物とは、虫だ。


山の、藪で、ぴょんぴょんぴょんぴょん

跳ねてるやつ。


バッタぐらいの大きさ。



卵型の容れ物、

水入ってる。

その中にはその幼虫がいた。

透明でまん丸な体。しっぽ。

しっぽは腹の中から根深く生えていた。

透明だから見えた。

しっぽはびくびく動いてる。

目というか、、顔なのか、

そんなような器官もあった。


「食ってみる?


と、おじちゃんがいて、

土汚れの手のまま容器に手を入れて、

1匹そいつを出した。


豆より小さい。

私は口に含む。

歯で噛まなくても、

ぷちん、と舌の圧でつぶれた。




村の儀式は


両親と子供、

(大人二人に若者一人かな?)

が要る。


でも今年の儀式に、

テキトーな若者がいなかった。


だから、、私が選ばれた。



幼馴染に、村の裏山でそれを話した。


「へぇー、あれに選ばれたんだ

「うん。なんか選ばれた。

「ま、頑張ってくれや!


幼馴染は、虫捕りが上手だ。

それに大食い。



儀式は海で行う。

幼虫が海から来るのかなぁ?

……

浜辺から、浮き板の集まりの船着場、

そこからイカダで沖まで行く。


イカダは変わってる。

転覆しないように、左右に竹の腕が伸びてるのだけど

それがアンバランス。

片方は、飛び移れるぐらいのとこ。

もう一方、数十メートルぐらい長い。

刀でいう刃と柄ぐらいの比率。

ツバの部分に、私と両親は乗っていた。



そしてこのイカダには、

一つの大きなクローゼット

(みたいな、まぁ…………箱?)

が後ろに積んである。


その中には、服とか、洗面道具だとか、

なんか生活に必要なものがぎっしりみっちり入ってる。


私は、その中に入らなければならない。



このへんからまた曖昧。


私の夢は、

設定とか背景とか、

わりとそういうのがしっかりめにあるのだけど、

起きた時には忘れちゃう。



その虫の幼虫がすくすく育つには、

人間の中が一番らしい。


子供は、その中で殺されるかなんかする。

海の上で、大人に、か、

クローゼットの中で太陽の熱に蒸し殺されるか。


クローゼットの中に生活用品が詰まっているのは、

虫に寄生された生贄が、

そこで、暮らすため、

(または、死出の旅のためのはなむけ)

らしい。


私は、自分がここで死ぬのだと気づく。


殺される。


村の藪で、

あの虫たちが元気よく跳ねている様が思い浮かんだ。



その後、

どうなったのかは覚えていない。

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