頬に冷たい風を感じるほどの現実感!

絵にはスーパーリアリズムというジャンルがあるが、それを文章でやろとしたとき、果たして可能なのかという問いに、一つの答えとして成立すると思う。文章は読者のイメージを喚起することで、その頭の中に映像を浮かばせるものだが、「山」と書いてもそれは千差万別だ。しかし、この小説の手法ならば、バイクや車に乗るものなら、かなりの確率で同じ映像を思い浮かべることが出来るだろう。私はバイクに乗っていたが、まるで自分がツーリングしている気分になった!

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