本当の味

 僕は”超”が付くほど猫舌です。

 あ、あと、猫手ってあるかどうかは分からないけど、熱いものも長く持てません。

 ほら、アツアツの丼とかね。

 そんな僕がラーメンをフーフーしながら食べてるのを見て妻が言います。


「本当に猫舌だよねぇー、本当のラーメンの味は熱々のを食べないと分からないよ」


 それは、猫舌じゃない人の意見である。

 妻の勢いで口に麺でも入れようものなら、上あごは火傷で水膨れ、余計に味など分からなくなるくらいなら、冷ましますとも。


 そんな妻の好きなものは、治部煮やきりたんぽ鍋・鍋焼きうどんなど煮込まれたものが好き。

 ただし、それらのものが何でも良いという訳では無いらしい。

 条件としては、煮込まれに煮込まれた、そう鍋焼きうどんなら、もうこれ以上麺が汁を吸えないくらい、きりたんぽ鍋でもきりたんぽが、以下同文。


 ちなみに鍋焼きうどんの場合、前日夜に一煮立ちさせそのまま放置。

 翌朝、汁を追加しもう一煮立ちで完成です。

 ちなみにお土産で貰った、伊勢うどんを食べさせたところ、本場のものを一日置いて食べたいと。


 そんな妻に本当の味とやらを唱えられてもねぇ・・・

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