夜明けの歌

少しずつ死んでいくのが怖いから

新しくなった幻想に命を託して

生まれ変わっているんだって言い聞かせる


生まれ変わっているんだ。

全身の細胞ごと、いつだって つねに わたしたちは


昨日の私が死んでいくそばで

弔うこともおいつかなくなって

少しだけ先のほうに 転がしておく 死体


ああ、たしかにわたしだったのに

過去に私だったもの

少しずつ腐っていく 正体を無くす


失われていくのが怖いから それならいっそ完全に

止まってしまったらいいって思ったのはもうずっと前だった

殺し続けて、ぼくを

止めないで

お願い


よるがあけたらまためをさましてしまうよ

こわい

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