浮かび続ける泡は、やがてはじける。

誰かへの思いは泡のよう。
人魚姫は、その姿を泡と変えて消える。その身全てを誰かへの思いに変えてはじける。
はじけて無くなる泡は、いつまで人の心に残り続けるだろう?
願わくは、泡そのものではなく、泡の描いた景色が記憶の水底に残りますように。