せめてもの救い

最愛の人を事故で亡くす。
自身の心の傷が時とともに癒えていく様を「裏切り」と自負する感覚は、何よりその人を心から愛していた証明だと思う。

この作品は、残された彼氏ではなく、去らざるをえなかった彼女の側に立って描かれた純愛の物語です。

もしかすると亡くなった人は今なお私たちのすぐそばで見守ってくれているのかもしれません。

そして、残された者にその姿を決して見せないことこそが、残酷な運命におけるせめてもの救いなのかもしれません。

掛け値なしに、心温まる物語です。