第33話

本当だったら、小牧もこんな強い人たちとチームメイトになって

もっと強いプレヤーになっていたんだろうか・・・・。




「な、んで、お前受験するって言っただろ!なんで辞めるんだよ!」

「ごめん・・・小牧と行きたかったんだけど・・・」

「・・・俺がハルヒの親に言う!俺と一緒にバスケするからって!」

「ちがうんだ!受験するなら、バスケは・・・だから・・・」

「バスケやめんのかよ。だめだからな!」


そう言って、小学校6年の春から話さなくなってしまい、

疎遠になったまま中学になった。

風の噂で小牧が中学受験したのだと聞いた。

だから、違う学校に通うのだと思っていた。


「はよ。」


入学式、玄関を開けると、そこに彼はいた。


「なんで、同じ制服着てるの。」

「同じ学校だからに決まってんだろ。」

「受験、合格したんじゃ、」

「行くかは別だろ。」

「小牧・・・」


入学した日に、バスケ部の顧問の先生のとこへ2人で行き、

一番乗りしすぎだと笑われた。


「久しぶりに、バスケしようぜ。お前なまってるだろ。」

「部活に来なくなったのは小牧だろ。塾とクラブばっかって聞いたよ。」

「仕方ねえだろ。」

「でも、凄いよ。小牧、僕がいない間も頑張ってたんだね。」

「うるせえ、お前は俺の母親か!」

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