第24話

今の時代の俺のスターは、カリーだ。

でも彼はこの時代ではまだNBAにいない。

でもなんとか、頭の記憶から全部思い出して試してみる。

なぜなら、俺が目指したい選手だからだ。

歴代のPGは確かにたくさんいる。

ジョン・ストックトンは、カール・マローンと共にチームを栄光に導いた。

ジェイソン・キッド、スティーブ・ナッシュ、マジック・ジョンソン・・・


「化け物ってどの時代にもいるんだな・・・」

NBA歴代選手図鑑を見ながら、昼休憩をしていた。

「やっぱポイントガードなの?ジョー、3Pも上手いからガードならどっちもいけるな。」

「入るだけじゃ、だめなんだって。こういうのは。」

「お前毎回、いっぱい入れたもん勝ちじゃないって言うもんな。」

「そうそう、こういうのは戦略ってのがあるんだよ。

PGは司令塔って言われててゲームを運ぶ重要なポジションなんだよ。」

「オールラウンダーが理想だって八木っち言ってたな。なんでもできるって事だろ。」


ポイントガードのスタイルによりチームのスタイルが決まると言われている。


俺は合宿でオールラウンダーになれるように基盤をつくりたい。

部活でも、個人でも、プロを目指せる選手になるために。


プロでもオールラウンダーは少ない。


攻撃型ポイントガードを中心としたチームは、ポストマンのセンターやシューティングガードによってアシストされる場合も多くなる。

アシストを得意とするポイントガードは、ピックアンドロールなど、大型選手を使いこなす技量を併せ持っている場合が多い。

コントロール型のポイントガードもあり、チームの精神的支柱として声をだしたり指示をしたりしてチームをコントロールするポイントガードもいる。


「お前本当すごいな。どんどん強くなってくんだな。」

枇杷島が言った。

「ちがう、お前と強くなんだよ。お前を最大限活かすプレーしたいんだ。

だから、お前も強くなれよ。」


「おう!」


明日は終業式だ。

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