第14話

制服に着替えてカバンひっさげて、急いで枇杷島の家に向かった。


あいつ似合えば、少し落ち着く気がした。


「なんだ、今日は遅刻じゃねぇんだ。メールないから寝坊かと思った。」


「…おう。はよ。」


幼い枇杷島が、玄関の前に待っていた。

ボール持って、携帯見ながら待っていたようだった。


「珍しいな。いつもより全然はやいじゃん。これなら体育館で結構遊べるな。」


懐かしい。

早朝練習やってる部活はほとんどなく、俺たちは自主練で行ってた。

顧問があんなだったから潔く鍵も開けてくれたし、たまに付き合ってくれた。

「はは、いいな。朝からバスケかよ。ばかだな。」

「はあ?何言ってんだよ。小学校の頃からずっとじゃん。お前がやろって言い出したんだろ。」

「だって、休憩と部活だけってたんねーじゃん。」

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