設定資料集

各用語

国家及び組織、地名

<東洋共産主義陣営>

●大秦華人民共和国(だいしんか~)/大秦华人民共和國(たぁちんふぉあ~)

 東洋最大の国家。西洋では「キンファ/Qinfa」の俗称で呼ばれる。首都は燕都(やんどう/やんとぅ/Yàn dōu)。

 表面上は一党独裁の社会主義共和国体制ではあるが、(国際関係や国内の多様性を始め)国益の為に都合次第でそれを捻じ曲げ社会主義に矛盾した行動をとる事も有るらしい。大戦終結直後の内戦、既存文化の破壊による社会主義文化の誕生を試みた革命(実態は党内の権力闘争)、異常気象による大飢饉など、国内の混乱と疲弊を数多く招いた事に対する反省もあると言われている。大戦前は列強諸国の利権争いに晒され、現在も近代化の遅れを含め地域格差が激しく、政権争い真っ最中の政治中枢を含め頑強な一枚岩とはいかないのが現状である。

 現在は社会主義・共産主義の方向性の違い(フレストフ前書記長によるジュガシヴィリ批判等)や、領土・利権の奪い合い等の問題からルーシー連邦との関係が悪化している。

 史実の中華人民共和国に相当します。原作には登場せず。

〇霊亀江(れいきこう)/ウザーラ川と真武江(しんぶこう)/サリャリス川

 大陸北東部に位置する、大秦華とルーシーの国境線と成っている川。霊亀江/ウザーラ川が本流であり、真武江/サリャリス川はその支流にあたる。

 史実の黒竜江/アムール川、烏蘇里江/ウスリー川に相当します。

〇虚宿島(きょしゅくじま)/ゼルコア島

 「秦ル国境紛争」の発端の地。真武江/サリャリス川の中州である。

 史実の珍宝島/ダマンスキー島に相当します。

〇霊亀江省(れいきこうしょう)

 大秦華最北端の省。省都は白鳳市。

 史実の黒竜江省に相当します。白鳳市のモデルもハルビンです。

〇大秦華北方工業公司/大秦华北方工业公司/Da Qinfa North Industries Corporation=Norinco

 大秦華最大手の国有軍需企業。本部は燕都市西城区内。

 銃火器から功機兵まで様々な兵器を開発・生産している。ただし、拿来主義=優れた物は国内で一から生み出すよりも、海外から取り入れた方が手っ取り早いという精神からか、東西問わず様々な兵器を(殆ど勝手に)コピーしている。だが、他の大秦華の低い工業・技術水準の例に漏れず、どれもオリジナルと比較すると劣化コピーばかりが散見される。

 史実の中国北方工業公司 (ノリンコ)に相当します……が、実際にノリンコが設立されたのは1980年で、その前身も(営業機密主義等により)定かではありません。

○白鳳飛機製造公司/白凤飞机工业集团

 統一歴1952年に設立した、大秦華の航空機製造会社。名前の通り霊亀江省白鳳市に本拠を置く。ルーシーのMi-4直昇機、Il-28爆撃機、Tu-16爆撃機を、それぞれZ-5、H-5、H-6としてライセンス生産している。

 史実の哈爾浜飛機製造公司に相当します。都市名が変わっただけで他は同じです。

〇洛往(ろうわん/Luo Wang)

 かつては大秦華領だったが、現在はアルビオンの植民地となっている。

 史実の香港に相当します。


●ザンゼイ民主共和国/Cộng Hoà Xã Hội Chủ Nghĩa Yuǎn Yuè/共和社會主義阮越

 インデンシナ半島東部に位置する社会主義国家。「阮越」とも。首都はアンヘン/安衡。

 かつてはフランソワ自由共和国領植民地だったが、大戦中秋津島によって奪われる。終戦後にフランソワが再併合を図るものの、秋津島によってインフラや教育基盤が強化された為に軍事力を付け、独立戦争に勝利する。

 現在は国内が南北に分かれ東西冷戦の代理戦争状態(一般には「ザンゼイ戦争」と呼ばれる)に有る。大秦華は名目上ルーシーと共に社会主義側勢力を支援しているものの、阮越そのものとの国交は劣悪。

 史実のベトナム社会主義共和国に相当します。インデンシナ半島という名前こそ原作には登場しますが、実質的に本作オリジナルです。


●高麗民主主義人民共和国(こうらい~)/고려 민주주의 인민 공화국/北高麗(North Silla/Democratic People's Republic of Silla)

 高麗半島に在する分断国家の片方であり、こちらは東側諸国に属する社会主義共和国家。

 他の社会主義国家からの援助を受け、現在は南高麗よりも経済的優位に立っているものの、その衰退が懸念されている。

 史実の朝鮮民主主義人民共和国/北朝鮮に相当。原作には登場せず。


●タグネル人民共和国

 大秦華とルーシー連邦に挟まれた内陸の広大な社会主義国家。

 遊牧民族を起源としており、遠い昔には今の大秦華や高麗半島を支配していた。大戦中にルーシーの支援を受け「世界で二番目の社会主義国家」として樹立する。現在も大秦華との確執は深く、お互いに仮想敵国として認識している。

 史実のモンゴル人民共和国(現モンゴル国)に相当。原作には登場せず。


<東洋資本主義陣営>

●大秦華民国/高砂(がおしゃ/Gāoshā)

 大秦華の旧政権である国民党が大陸を追われ、旧秋津島領だった高砂島に建国した自由民主主義国家。元より大秦華民国領だが、人民共和国は国家として認めていない。

 旧国民軍が大戦によって疲弊していた事に加え、高砂島が元々開発の遅れている田舎である事も相成り、軍事的・経済的にも弱小国家である。クリスチナや秋津島との国交や援助はあるものの、合洲国内では現大秦華人民共和国とルーシー連邦の共闘を恐れ、高砂との国交を断絶する可能性が示唆されている。

 史実の中華民国/台湾に相当します。原作には登場せず。


●秋津島国(あきつしま~/Akitsushima)

 大陸極東の島国。旧秋津島皇国。西洋諸国では「チュジン/Qiujing」の俗称で呼ばれる。首都は西京。

 小国ながら大秦華、ルーシー連邦、クリスチナ合州国を相手取っていたが、戦火の拡大と敗戦続きに伴う軍部の暴走と国内の疲弊が重なり、最終的には国内で民主化のクーデターが勃発。皇室が主権を自ら放棄し、文民統制の進んだ立憲民主国家として再生する。戦後は諸外国との関係修復に尽力すると同時に、世界有数の技術力を駆使し、経済大国として飛躍する。防衛軍は存在するものの、憲法によって専守防衛が義務付けられている。

 冷戦においては西側諸国に属し、大秦華及びルーシーと近い位置に存在する為、高麗民国共々東洋に於ける反共の防波堤と見なされているが、歴史的にも関係が長く、かなり中立寄りの立場をとらざるを得ない。

 史実の日本に相当します。首都名は本作オリジナル(皇居が京都に在る事以外、東京はそのままという感じでイメージしておいて下さい)。国旗は日の丸の替わりに桜のマーク(旗がなびいた時に中心に見える様に、あえて中央から左にズレている。バングラデシュ旗がそう)。皇室の象徴と成っている菊花紋章も八重桜に置き換えられてあります。

〇内閣国防省秘密情報局/ヤタガラス

 秋津島の保有する情報機関だが、その存在は機密と成っており一般に知る者は居ない。


●高麗民国/고려 민국/南高麗(South Silla/Republic of Silla)

 大秦華の東に位置する高麗半島に在する分断国家の片方であり、合州国を始めとする西側諸国に属する共和制国家。西洋諸国では「スィラ/Silla」の俗称で呼ばれる。

 一応は民主主義国家であるが、大秦華同様異常気象による経済政策の失敗や、相次ぐクーデターによる権威主義政権の崩壊など、二転三転している。歴史的には秋津島や大秦華等の諸外国からの侵略に見舞われ、今現在は北高麗との対立による緊張状態の為、国民は全体的に気が立ってしまっている。

 史実の大韓民国に相当。原作には登場せず。


●インデイン共和国(Republic of Indein)

 東洋では大秦華に次ぐ大国。インデイン亜大陸を主な領土とする。世界二位の人口に加え、宗教・民族・公用語の数はどれも世界最多の、世界で最も多様性を持つ国家である。

 かつてはアルビオンの植民地だったが、世界大戦時に秋津島に占領される。その際に大東亜共栄圏の一環として受けた援助によって増強された戦力と、戦後に発生した革命により独立を果たす。

 史実のインド共和国に相当します。原作には登場せず。


<西洋共産主義陣営>

●ルーシー評議社会主義共和国連邦/ルーシー連邦(ФРСР=Федерация Русских Социалистических Республик/F.R.S.R.=Federation of Russy Socialist Republics)

 ルーシー評議社会主義共和国を盟主とする共産主義体制の巨大な連邦国家。首都はモスコー。

 史実の旧ソビエト社会主義共和国連邦(現ロシア連邦)に相当します。また、原作ではジョージ・オーウェル著の「1984年」めいている面が見られますが、本作ではあまり意識していません。また、ソビエトという元ネタの方の名前も「評議会」を意味しますが、ウクライナ等を含むソ連自体が「ソビエト(評議)社会主義共和国連邦」、ソ連時代のロシアが「ロシア・ソビエト社会主義共和国」で、ルーシーの場合「評議」を意味するsoviet/councilが抜けていますが、残念ながら力尽きたのでこれ以上の修正は諦めます。申し訳御座いません。

〇国家保安委員会

 史実のKGBに相当します。

〇連邦軍参謀本部情報総局

 史実のGRUに相当します。

〇D.T.T.S.(デーティーティーズ)

 ジュガシヴィリ直属の下で組織された防諜部隊。呼び名は本国での通称を訳した「Death to the spies=スパイに死を」の頭文字から来ている。

 実在したソ連の防諜部隊「スメルシュ」がモチーフですが、史実ではスメルシュの名は大戦終結後に廃止されています。

〇シルドベリア(Sildberia/Силдбира)

 史実のシベリアに相当。原作にも名前のみ登場。


●シュベルテン民主共和国/東シュベルテン(Shubertin Demokratische Republik/OstShubertin)

 首都は東レブリオン。東西分裂した旧シュベルテン帝国の共産主義陣営側。

 史実のドイツ民主共和国(東ドイツ)に相当します。


●ダキア社会主義共和国(Republica Socialistă Dacia)

 旧ダキア大公国。大戦中にシュベルテン帝国に制圧されたが、その後ルーシー連邦の援助を受けて復興し、その流れで共産党政権が樹立した。

 原作から登場し、史実のルーマニア社会主義共和国(現ルーマニア)に相当します。その後は言わずもがな。


●レヒト社会主義共和国連邦(Lechickie Wspólnota Republiki Socjalistycznej)

 旧シュベルテン帝国領オストランドを中心として大戦後独立した社会主義の連邦国家。

 史実のポーランド人民共和国(現ポーランド共和国)、チェコスロバキア社会主義共和国(現チェコ共和国及びスロバキア共和国)、ハンガリー人民共和国(現ハンガリー)に相当します。原作には登場しない本作オリジナル。名称は西スラヴ民族のレヒト人及びレヒト諸語(ポーランド語等)より。


●カルパティア社会主義連邦共和国(Socijalistička Federativna Republika Karpatia)

 5つの共和国、4つの自治区、3つの独立行政都市、2つの連邦直轄都市、1つの独立首都行政区からなる共産主義国家で、「形式においては民族的、内実においては社会主義的」の理念によって統一された連邦国家。イルドア共和国の東側にフェルシナ海を挟んで位置する。

 国内に5つの民族とその他の少数民族が混合して居住する多民族国家でもある。

 政治面ではカルパティア共産党による一党独裁体制を敷く。内閣である党中央委員会は5つの民族から一人ずつ選ばれた政治委員によって構成され、毎年輪番制によって中央委員会委員長が任命される。

 史実の旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国に相当します。名前の由来はスラブ民族の原住地と言われている「カルパティア山脈」より。一部設定は同原作者の「約束の国」のヒルトリアより引用しておりますが、僕はこの作品を未だ読んでいない上に、劇中の出番は有りません……。ご了承下さい。


●クバナカン共和国(República de Cubanacan)

 南北クリスチナ大陸の中央部に位置する社会主義の島国。合洲国の裏庭と呼ばれるほど目前に存在しながらも、ルーシー連邦寄りかつ反クリスチナ感情が強い。統一暦62年の「クバナカン危機」は東西全面核戦争寸前にまで陥った。

 因みに医療制度が充実しており、マハナを始めとした葉巻の名産地としても知られる。

 史実のキューバ共和国に相当。原作には登場しない本作オリジナル(マハナの名称のみ登場)。残念ながら出番は有りません……。


<西洋資本主義陣営>

●クリスチナ合州国(United States of Christina)

 世界屈指の科学文明が栄えている強大な自由民主主義国家。首都はハンソンD.E.(Hanson, District of Eriksonia)。

 史実のアメリカ合衆国に相当します。国名は原作に存在せず、本作独自のもの。

 国名の由来はクリストファー・コロンブスより(史実の米大陸の名称の由来がアメリゴ・ヴェスプッチの為)。

 原作の首都は「フィラデルフィア」ですが、史実のニューヨークにほど近いペンシルベニア州フィラデルフィア(確かに史実では10年間だけアメリカの首都でしたが)との差別化の為に、ワシントンD.C.をもじったハンソンD.E.へ変更しました。

 エリクソニアはコロンブスより先に米大陸を発見したと言われるレイフ・エリクソンより。ハンソンは合衆国初代大統領ジョージ・ワシントン自身が本当の初代大統領だと思い込んでいたジョン・ハンソンより。

〇キャピタル・ハウス(Capital House)

 クリスチナ合州国大統領が居住し、執務を行う官邸。

 モデルはホワイトハウス。名称のモチーフはFallout3でのワシントンD.C.の名称「キャピタル・ウェイストランド」より。

〇リベラル・シティ(Liberal City)

 クリスチナ東海岸の世界最大の都市。金融センターであり、国際連盟の本部所在地でもあり、世界の政治・経済・文化・ファッション・エンターテインメントなどに多大な影響を及ぼしている。

 モデルはニューヨーク・シティ。名称のモチーフはGTAシリーズに登場する同じくNYをモチーフとした「リバティ―シティ」より。

〇ヘキサゴン(The Hexagon)

 クリスチナ合州国国防総省及びその本庁舎を指す。本庁舎の形状が上から見ると正六角形である為こう呼ばれる。「ビーハイブ(蜂の巣)」とも言われる。

 モデルはペンタゴン。世の平穏に五月蝿い宗教団体とは関係有りません。

〇中央情報局/ラングルレー・カンパニー(Langlrey Company)

 合州国外での諜報活動を行う、クリスチナの情報機関。

 史実のCIAに相当します。原作WEB版だと誤字で「ラングレー」と元ネタの方の名前に成っちゃったり。


●アルビオン連合王国(Allied Kingdom of Albion)

 大陸西側沿岸に存在する島国。首都はロンディニウム。「アルビッシュ/Albish」とも呼ばれる。

 史実のグレートブリテン及びアイルランド連合王国に相当します。なお、原作(書籍版英語版・アニメ版での地図上)ではCommonwealth=コモンウェルスで連合王国となっていましたが、コモンウェルスは連邦や共和国という意味で連合王国とは成りません。元ネタであるイギリスも一応コモンウェルスと呼ばれますが、実際にはイングランド共和国(1649~1660)若しくは英連邦を指すので、グレートブリテン連合王国の事ではありません。一応Allied Kingdom表記はアニメ版英語版で使用されているみたいです。

〇イングレッサ(Inglesa)

 アルビオン連合王国を構成する一国。

 史実のイングランドに相当します。名称の由来は∀ガンダムより(本来はニューイングランド)。

〇秘密情報部/O.H.M.S.S.(On Her Majesty's Secret Service)

 国外の政治、経済及びその他秘密情報の収集、情報工作を任務としている情報機関。「ユニバーサル貿易」というダミー会社を持つ。

 史実のSIS(MI6)に相当します。名称は「女王陛下の007」の原題より。

●アルビオン連邦(Albion Commonwealth)

 アルビオン連合王国とその旧植民地だった独立主権国家からなる巨大な国家連合。インデイン共和国も独立直後の短期間のみ加盟していた。

 史実の英連邦に相当します。

〇ホーガン(Hooghan)

 アルビオン連邦加盟国の一つで、クリスチナの北に地続きで存在する大国。国名は先住民族の言葉で「故郷/住まい」を意味する。

 史実のカナダに相当します。「国名の先住民族原語」にはナバホ語を使用しました。

〇アウストランディア連邦(Commonwealth of Austollandia)

 東洋諸国の南部、南半球側に位置する大陸を国土とした国家。

 史実のオーストラリア連邦に相当します。


●シュベルテン連邦共和国/西シュベルテン(Bundesrepublik Shubertin/WestShubertin)

 首都はジークバルク。かつて「シュベルテン帝国」と呼ばれ、大戦時は周辺諸国を手玉に取り続けていたが、戦略上のミスや自国内の疲弊、周辺諸国の巻き返し、最終的には合州国の介入により敗戦した。現在は東西冷戦によって分断され、旧首都を東西に分断している「レブリオンの壁」と呼ばれる分厚いコンクリートの壁が、その象徴として現在のシュベルテンを物語っている。

 史実のドイツ連邦共和国(西ドイツ)に相当(原作でも「連邦共和国」という名前だけなら登場)。原作では「帝国(ライヒ)」とだけしか呼ばれず、シュベルテンという国名は本作オリジナルです。ただし「兎に角ドイツっぽい単語を」と考えたので、由来は忘れました。

 また、原作での帝国の首都の名前は「ベルン」ですが、スイスのベルンと重複する為、レブリオン(ベルリンのアナグラム)という名前に変更しました。史実のボンに相当する西シュベルテン首都ジークバルクは、ボンにほど近いジークブルクが由来です。

〇"Für das goldene zeitalter des Reich."

 シュベルテンの極右勢力のスローガン。「帝国(ライヒ)に黄金の時代を」を意味するが、反右派勢力及び諸外国からは「過去の栄光にすがり付く老害達の戯言」と批難されている。


●ネーデル連合王国(Verenigd Koninkrijk der Neder)

 フランソワ旧北部領で誕生した、比較的若い独立国家。因みにLGBTの割合が高い。

 史実のオランダ・ベルギー・ルクセンブルクに相当。原作には登場しない本作オリジナル。でもぶっちゃけ作中だと単にFN社やフィリップス社の所在を示す為だけの役割しかないんす……。


●トルクメーン共和国(Türkmen Cumhuriyeti)

 西方諸国東端に位置するマグナ・ルメリ半島を主な領土とする多民族国家。大戦前は「トルクメーン諸公国」という君主制国家であったが、大戦の失地続きが原因で青年革命が発生し、君主制は廃止され民主共和制国家に生まれ変わった。

 事実上のアスラマ教国家だが、政教分離を掲げ信教の自由を認めている。

 現在は西側諸国の一員であるものの、反共の防波堤として扱われている。クバナカン危機はマグナ・ルメリ半島に配備されていた準中距離弾道ミサイルの撤去を条件に解決されたと言われるが、諸説ある。

 史実のトルコ共和国に相当します。原作にもトルクメーン諸公国という国家は登場するのですが場所が不明で、トルコが位置する場所がマグナ・ルメリという地名になっている為、詳細は分かりません。当初は「アナトリア共和国」もしくは「マグナ・ルメリ共和国」という名前で、経緯もオスマン帝国とトルコ共和国をモチーフとする予定でしたが、原作を調べた結果諦めました。


<中立・その他>

●バルトシュテッタ誓約同盟(Waldstätte Confederacy)

 西洋中央に位置する永世中立の小国家。バルトシュテッタは公用語の一つとなっているシュベルテン語で「森林三州」を意味する。

 史実のスイス連邦に相当します。原作での名称は「森林三州誓約同盟」ですが、国名としてはイマイチなので原作でのアルファベット表記を訳さずそのまま取り入れました。


●国際連盟(League of Nations/L.N.)

 世界大戦の反省から誕生した、史上初の国際平和機構。主たる活動目的は、国際平和と安全の維持(安全保障)、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現。

 名前こそ国際連盟ですが、役割等は史実の国際連合に相当します。


●サラマンダー・エアー・サービス/サラマンダー航空会社(Zalamander Air Service)

 通称「ZAS」。旧シュベルテン帝国軍第二〇三魔導大隊及び旧サラマンダー戦闘団の元構成メンバーによって設立された航空会社。

 表向きには従業員300人程度の比較的小規模な航空関連企業で、主な業務は航空貨物・旅客輸送・航空訓練と成っているが、実態は航空会社の名を借りた民間軍事企業=PMCであり、正規軍が派遣できない局地戦や非正規戦への対応を専門としている。クリスチナ空軍との癒着も有り、実質的には合州国にとっての先見派遣部隊と化している。

 現在はザンゼイ戦争に従事している模様。

 恐らく、実在する民間軍事企業のダイナレクション・コーポレーション(現ダインコープ・インターナショナル)がモチーフに成っていると思われます。原作だとサラマンダーなのかザラマンダーなのかハッキリしない。

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