第14話 三人兄弟

 長男9歳、次男8歳、三男2歳なんですが、長男は三男が生まれた時から、本当によく面倒を見ています。


 次男が2歳になる前から旦那が単身赴任になり、三男1歳過ぎに戻ってきました。


 なので、まるで父親のように三男に接する長男です。

 私はガミガミ怒るタイプで、まだ三男には怒りませんが、泣いても比較的かまいません。とりあえず、やらなきゃいけないことをすませてから、まだ泣いていたら話しを聞きます。

 そんな時、長男は三男のそばに寄り添い、こういう気分で泣いてるの?あれがイヤだったんだねなど、三男の泣いている意味をくみとって、まだ表現できない細かい気持ちを言葉にしてあげます。

 まるで、今時の親のように。


 最近、怒らない親が増えてると思うんですね。子供が悪いことしても、ダメだよね?みたいな話し方をする。子供に悪いことを理解させようみたいな感じなんでしょうね。

 私は昔ながらのというか、ギャーギャー言うタイプですし、うちの子がいい子なんて、微塵も思わないです。

 だから、ガッツリ怒ります。


 話しは主筋とずれますが、保護者会とかで子供の紹介をする時に、うちの子は優しいですとか言う親がいますが、優しいだけの子供なんて絶対いないと思うんですね。

 意地悪だってするし、友達と喧嘩になったりもするはずです。

 そんな時、うちの子は優しいからそんなことするはずがないとか、相手が何かしたから、先生がちゃんと見てなかったから等、誰かのせいにして自分のの子供は悪くないとか言っちゃったりするんですよね。


 私も、自分の子供を信用していないわけじゃないし、何かあったら頭ごなしにあんたが悪いとは言いませんが、子供が悪いことをするかもしれないとは念頭に入れつつ、話しを聞きます。


 話しを戻しますが、そんな今時の親のような長男、うちのお手伝いはなかなか腰を上げないんですが、三男のことだとフットワークが軽いんです。

 三男が○○したいんだってと言うと、ホイホイやってあげます。


 三男にとっても、たぶん長男は特別な存在みたいで、家に帰る時は「△△( 長男 )君、ただいま~ッ!」

 と帰ります。


 今日の三男とのやりとりでキュンキュンしてしまったので、ちょっと書いてみようかと思います。


( 私 )「◇◇( 三男 )可愛いね」

( 三男 )「ママも可愛いよ」

( 私 )「ありがとう。パパは? 」

( 三男 )「パパも可愛いよ」

( パパ )「ありがとう」

( 私 )「△△( 長男 )は? 」

( 三男 )「……△△(長男)君は優しいよ」

 風呂場で上履きを洗っていた長男のところへ走って行く。

( 三男 )「ありがとうは? ありがとうって言って! 」

( 長男 )「ありがとう? 」(意味はわからないがとりあえず言っておく)


 戻ってきた三男に、次男についても聞いてみようました。


(私)「○○(次男)は? 」

(三男)「可愛いよ」


 同じように、布団に寝ていた次男のところへ行き、ありがとうをねだっていました。


 長男にのみ、優しいよの返答に、思わず爆笑してしまいました。

 いつでも三男に寄り添っている長男。三男は長男のことが大好きなんですね。


 意味もわからず返答した長男にこのことを話すと、自分が三男の面倒を見ているからね……と、長男は満足そうにしてました。


 旦那の単身赴任もあったせいか、長男の気分はすでに三男の父親みたいです。


 同じように次男にも優しくしてくれれば、喧嘩も少なくなるんでしょうね。



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