宝石箱は砕けない

南木

(受付済)ヴィラン:金色竜 ヴェリテ

「私の愛は重いですよ。その覚悟が、おありで?」


 竜種、雷を操る竜――――雷竜族

 暗黒竜族や神竜族に並ぶとされる、高位の竜族である雷竜にして、部族のナンバー2の地位を持つヴェリテは、モナリザ・アライの意向を受け、異世界よりはせ参じた。

 あの雷竜ヴェリテが参戦する――――その情報だけでカンパニーの株価が急上昇し、俄かに保守勢力が勢いづいたという。

 伝説の生物、竜が本気を出せば、あらゆる生命は風前の灯火に過ぎない。



【キャラクター名】金色竜 ヴェリテ

【性別】女性

【所属陣営】♦

【性格】誠実かつ礼儀正しい。とても知的な美女で、愛用している伊達メガネがよく似合う。実は、雷竜という種族は非常に好戦的なのだが、彼女は例外。常に冷静で、的確な情報判断をする。


【武器】

 サンダーブレス:数あるドラゴンのブレスの中でも、電撃のブレスは発生が非常に早く、距離による減衰も一切ないため、喰らってからの防御では間に合わない。

 ダイナモサンダー:尻尾の先から放たれる超高圧電流。ブレスとは違い、発生者の周囲に攻撃する。耐性がなければ高確率で麻痺する。

 ウコンバサラ:人化状態の時の武器。斧の形状をした戦槌で、投げればブーメランのような軌道を描いて広範囲を攻撃する。もちろん叩きつけてもすさまじい威力。 



【容姿】

 普段は省エネのため、人の姿をしている。これが人化状態である。

 腰まで届くすさまじいボリュームの金髪に、出るところが出て引っ込むところが引っ込んだ、モデルも真っ青な魅惑のボディーを持つ。(噂ではGカップ)

 一方で顔は目鼻がすっと整っていて、伊達メガネが似合う知的美人。顔と体つきのギャップが凄まじく、初めて見た男性は腰を抜かすことだろう。

 ただし、完全に人間の形をとっているわけではなく、腰の付け根からは足と同じくらいの長さの尻尾が出ていて、耳も竜の「顔ヒレ」を思わせる幅広な形をしている。また、頭頂部からは牙のような銀色の角が二本生えている。

 なお、人化状態でも電流の速度で空を飛ぶことができる


 本気になると竜化し、体長7メートル近い東洋型の竜となる。

 金色竜の名の通り、その鱗はまばゆいばかりの金色で、遠くからでも非常に目立つ。人化状態時、体力が半分以下になると、強制的にこの姿に戻る。

 電気の出力はほぼ無尽蔵で、雷攻撃に完全に耐性を持たない限り、丸焦げにされてしまう。


 彼女はカンパニー保守派の最右翼で、長命種ゆえ伝統と格式を何よりも重んじる。彼女がモナリザ・アライに肩入れするのも、カンパニーの在り方の変化を嫌ってのことである。

 公平かつカリスマ性が高く、彼女がカンパニーに赴任するなら、カンパニーの支配は今よりだいぶましになると思い込む現地民も多いのだが、結局のところ彼女は竜である。人間はあくまで竜に服従すべきという考えは変わらない。彼女が生き残ってしまえば、1991支社のある世界の人間は永久に家畜として扱われることになりかねない。


補足:そのスペック

 彼女に限って言えば、明確な弱点はない。しいて言えば、ドラゴンキラー的なものに弱い――――というか、それくらいでしか、たぶんダメージが通らない。

 ほかにも、使うかどうかは別にして、潜水能力や気圏外戦闘能力もある。

 特にメカ系にとって彼女は天敵。電磁パルス対策をしなければ、前に立つことすらできない。また、鉄製武器は強力な磁力によって吸い寄せられる。


 …………書いていて頭が痛くなってきた。


・ベルの位置

 人化状態のときは、服の内ポケットに入れている。

 竜化状態のときは、逆鱗と一体化している。逆鱗に触れられると、ヴェリテは暴走し、周囲が跡形もなくなるまで敵味方無差別破壊をはじめる。

 竜の逆鱗とは、人間でいうところの「臀部おしり」の上に相当するので、触ることはすなわち「セクハラ」である。そう思えば、なぜ竜が暴れるのかが理解できるだろう。

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