クライマックス戦闘前

狗が、崩れ落ちる。

「は、はは………さよか……それが燕、お前の剣か……」


燕は闇夜を駆ける。


一方、屋上異空間。

ロボットが倒しても倒しても湧き出る状況にヒーローと言えど少しずつ押され始める。


「ここは存在を知る者の少ない異空間。助けは望み薄ですわね……。」

まるで困っているかのようにめぬきが言う。

無論、その状況でヒーロー達を苦しめているのは彼女自身なのだが。

「可能なのは、燕さんぐらいのものですけれど。燕さんは来ませんわ。諦めてくださいまし?」


燕の登場


「燕!? ど、どうやって……いえ、そもそも何故戻って来たのですか!?」

「わたくしから自由になるおつもりですのね。そんなことはさせませんわ。」

「そもそも貴方一人では状況はさほど変わらない、違いまして? 物量に押し潰されることに変わりありませ…………?」


燕の開けた時空の穴。

それが蠢いている。

どさどさと吐き出されたのは………!


「窮地に仁義を通すが我らが流儀!」

「借りはきっちり返す、それこそ浦島!」

「助太刀に来たぞ、ヒーロー共!」


浦島一家が続々と乗り込んできた!!


乙姫「カチ込みかけるっつーからこっそり見てたらいきなり消えるからびっくらこいたぜ! だがまあそこの兄さんのおかげで助太刀には間に合ったみてえだな!」


乙姫「そこらの増援は食い止めてやらあ!! きっちりケリ付けな!!」


めぬき「どうしてわたくしの復讐を止められなければならないのです!?」

「ふふっ、ふふふふふ!!! 全員ここで消してあげますわ………っ!!」


機械仕掛けのアームを稼動させ、めぬき自身が仕掛けてくる!!

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