(受付済)ヴィラン:無人墓地の墓守 リルヤ

 雨の降る墓地で、一人の少年が墓石に腰掛け中空を見ていた。

 今日も彼は、死者との対話を重ねる。それが、死神の務めなれば。


 その墓地には、墓石が二つしかない。

 世界有数の規模と難易度を誇るダンジョン。そのダンジョンに隣接する町の郊外に、その墓地はある。ダンジョンに潜り、あらゆる夢を見ながら、かなえることなく散っていった、英雄たちの墓だ。一方の墓には男性が、もう一方の墓には女性が眠っている。誰しもが、死ねば平等にこの墓に入るのだ――――


 不意に、少年は墓石の上から飛び降り、手にした鎌を振り回し始めた。

 右に、左に――上に、下に―――そのよどみない動作は、熟練の域に達しているように見える。しかし、少年がこの動作を行うのは、初めてだった。

 この技は、たった今教わったばかり。死して未練を残した英雄から、今少年に秘伝の技が託されたのだ。


「僕の名前はリルヤ。――――死神だ」



【キャラクター名】リルヤ 通称『無人墓地の墓守』

【性別】男性

【所属陣営】♠

【性格】普段はクールでおとなしい性格。雇い主の言うこともきちんと聞くいい子。ただし、一度戦闘に突入すると、勝利を手にするまでただひたすら敵対者に向かっていく。


【武器】鎌『グットホープ』

 リルヤが常に持ち歩いている、背丈を超えるほどの鎌。

 時折変形して槍になったり剣になったり、果ては銃にもなる。

 過去にダンジョンに散っていった冒険者たちの技と経験が記録されており、膨大な情報から敵対者に有利になる戦闘法を引き出す。

 つまり武器が本体。


【容姿】

 銀髪のおかっぱ男子。年齢は16歳程度で、まだ声変わりしていない男の娘。

 上下とも黒の服とズボンを着ている。


 世界有数の巨大ダンジョンに挑み、散っていった冒険者たちの墓の墓守をやっており、魂の安息の対価として生前の技術をすべて提供してもらっている。中には一国の英雄クラスの魂もあり、その能力をすべて受け継いだ彼は、知る人ぞ知る無敵の人間と化している。それだけでなく、彼が殺害した相手の魂も容赦なく吸収し、やはり自分の強さの糧とする。

 また、たとえ致命傷を負っても、吸収した魂を身代わりにすることで、自身は完全再生できる。その際、失った魂の技術は使用できなくなる。


補足:ここまで強くする必要あるの?

 まともに戦うと、それこそ英雄クラスの人間を万単位で相手にする必要がある。

 弱点は武器喪失。当然強度もすさまじく、そう簡単に武器を手放す相手ではないが……………なんとかなるでしょ(適当)


・ベルの位置

 ネックレスとしてぶら下げている。参加者の中でも、比較的扱いがぞんざい。

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