第33話 アヴァロン

俺達がアヴァロンへ向けて出発した。




 チートスキル発動


 刹那の神速ネオテレポーテーション




 俺達は地図に乗ってるアヴァロンへと到着する。




 「ここがアヴァロン」




 『7つの宝石を持ってきたか汝らよ』




 おお扉が喋った。




 ラスボス前の最後のエリアだな。




 エンディングまでもう少しだ。




 『さすればその宝石を扉に埋め込むがよい』




 俺達は言われたまま宝石を埋め込む。




 すると扉が開き、アヴァロンに入れるようになった。




 アヴァロンには木々しかなく、中央の大きな石の上に一人の婆さんが座っている。




 杖をつき魔女みたいだ。




 「ようやく辿り着いたようじゃな。お主らの願い事は全部で一つしか叶えられぬ。しかしロスト神話の神々と転生者の融合体を倒したらの話じゃ」




 成る程。願いを叶えるにはラスボスを倒せって話ね。




 ところで婆さん以外はどこだ?




 見当たらないんですが。




 島も意外と小さいぞ。




 「他の一族は?」




 「全員寿命で死んだんじゃ。アヴァロンに閉じ込められた一族は転生者の末裔じゃ。アダムとイブの子供なんじゃ。しかし転生者以外はいくら末裔といえども寿命はある。ワシも間もなく天に召される。その前に融合体を倒してくれ」




 寿命で死んだのか。それは仕方ない。




 「アダムとイブとデアの居場所はどこだ? 教えてくれ」




 「それならこのワープ装置を使うがよい。二つの入り口に繋がっておる。一つはアダムとイブとデアのいる場所。もう一つは融合体の場所じゃ」




 俺達は協議した結果




 俺、リヒト、ルナの三名は融合体へ。




 それ以外はアダムとイブとデアの下へ。




 そして俺達は伝説の島アヴァロンからラスボスへと向かった。




 「リヒトお前がトドメをさせ。今回は譲ってやる」




 「感謝するよルクス」




 二人の会話にルナが割り込む。




 「私を忘れないでよね」




 「ああ」




 「うん」




 こうして俺達はラスボスと殺し合うこととなった。

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