【GM用】シナリオ

【オープニングフェイズ】

・シーン1:止まる日常 PC①


この時点でPC①はオーヴァードではないため、このシーンでは登場判定を要求しない。


あなたの日常は平凡退屈なものだった。高校までずっと同じ学区に住んでいる神崎芽唯が登校の時も下校の時もあなたの周りを跳ね回り、うるさく感じていた。しかし、今学期が始まったころからだろうか、徐々に芽唯があなたの家まで起こしに来る機会が減り、最近では共に下校することもなくなっていた。

あなたは1人で帰るS市の街並みを淋しく、または清々しく感じながら歩いていたことだろう。通学路と交わる国道にかかる横断歩道。そこで信号待ちをしているあなたに、車の喧騒に紛れて芽唯のような声が聞こえた気がした。

あなたが顔を上げると芽唯が反対車線を歩いている。あの方向に歩いてゆけばハンバーガーショップがあるだろうか。そんなことを考えながらあなたが芽唯に声をかけようとしたときにあなたはいくつかのことにほとんど同時に気づく。

まず、芽唯の隣にはあなたと同じ学校の制服を着た男子生徒がいたこと。そして、あなたが手を挙げて声をかける前に、芽唯に向かって猛スピードで走ってきたトラックが突っ込んだということだ。

声にならない声を挙げながらあなたは叫ぶ。


衝動判定を要求する。

意思:15

成功・失敗に関わらずPC①の浸食率を2D10上昇させ、PC①の意識をホワイトアウトさせシーンをカットする。



・シーン2:ワーディング PC③

あなたはUGNに協力するオーヴァードだ。幸いここS市はこれまでUGNが活動しなければならないような事件は起こっておらず、他市への応援任務の方が多くなっている。

そんな中、任務から帰宅する途中であったあなたは、信号を嫌って少し回り道したところにある歩道橋を渡っていた。あなたが道の中央まで来たとき、それは起こった。

まず、あなたから見て左手の歩道で轟音と共にトラックが煙を上げていた。続いてあなたから見て右手の歩道からワーディングが展開された。そしてその中心にいる高校生(PC①)が暴走の兆候を示している。オーヴァードであるあなたは、凄惨な事故よりも、不安定なオーヴァードの保護を優先するため、右手の事象に向かうことになるだろう(PLに選ばせるが、PC①を保護することがこの場合は大切と誘導しよう)。


ここで交渉またはRCでの判定を求める。目標値は前のシーンでPC①が衝動判定に成功しているか、失敗しているかによって異なる。衝動判定に成功していた場合を「/」の左辺に置き、失敗していた場合を「/」の右辺に置く。

交渉orRC:8/15

成功した場合には、PC①を確保し、S市の支部になっているS高生徒会室(校長室など)に向かうことができる。失敗した場合PC①の能力の暴走に巻き込まれ、2D10のダメージを受けたのちPC①を支部に運ぶことができる。

PC③がPC①を運搬した時点でシーンをカットする。

なおこのシーンに登場するPC①は意識を失っており、会話の権利を有しない。故に登場判定も必要ないものとする。




・シーン3:南雲の一報、霧谷の詳報 PC②

あなたはS市UGNの支部長である。拠点はあなたが通うS高校に設けられており、その生徒会室(校長室、職員室などどこでもよい。PC②のカヴァーに合わせて変更すること。またS市支部のカヴァーとなる施設を以下生徒会室と統一表記する。)がUGN S市支部の活動拠点となっている。

現在S市支部は長らく平和そのものであるが、あなたは念のため、毎日下校時間まで支部に詰めていた。


南雲:「支部長―!いるッスか!?」


だーんと銃声のような音を立てて生徒会室に飛び込んできたのは生徒会庶務(校長室なら級長、部室なら部員として扱えば自然だろう)の南雲康輝だった。


南雲:「ニュースッス。S校とS駅の間の交差点で本校学生にトラックが突っ込んだらしいッス。」

「交通事故がきっかけでオーヴァードに覚醒する事案はよくあるッス。調査に動くことを進言するッス。」


南雲が早口に喋っていると、生徒会室にあったモニターのスイッチが入る。通信の相手は霧谷雄吾、日本支部支部長だ。


霧谷:「お2人とも揃っているようですね。」

南雲:「霧谷さんも大変ッス!さっき、この街の…」

霧谷:「ええ、南雲君。君の報告はだいたい把握していますよ。現地の調査に向かって、新たに覚醒したオーヴァード、もしくはジャームがいないか調査してきてください。」

「しかし、くれぐれも注意してくださいね。いくらあなたが「AWF-アンチワーディングファクター-」を持つとは言っても、あなたは一般人なのですから。」

南雲:「うーーッス!」



霧谷の言葉の途中で駆け出していた南雲はもう見えなくなっていた。


霧谷:「はぁ、彼も他人の話をもう少ししっかり聞くことができれば……レネゲイド能力を持たない協力者というのはUGNの理念からしても非常に重要です。彼を守ることも重ねてお願いしたいと思います。」

「実は南雲君が調査に向かってくれましたが、事故の瞬間にPC③さんという協力者の方が出くわし大方のことを教えてくれました。その方が今こちらに向かっているそうです。しかも覚醒したと思われる少年(少女)を連れて。」

「あなたには、南雲君の調査とPC③さんの報告を統合して。本事故が意図的にオーヴァードを発生させることを目論んだものだったのかを調べてもらいたいと思います。もしも、そうした事件だった場合、その元凶の排除もお願いします。」


PC②が任務を了解したら、シーンをカットする。




【ミドルフェイズ】

・シーン4:オーヴァード PC①

PCは全員登場。PC①が目を覚ますと、そこはあなたの通う高校の生徒会室であった。そこにいたのは生徒会長(PC②)と見たことがない人物(PC③-教師であった場合は面識があってよい)、そしてスクリーンに映る30代程の男性(霧谷雄吾)であった。

あなたは幼馴染である神崎芽唯の事故を見て気を失ってしまったらしい。


このシーンではPC①にオーヴァードがどんな存在なのか、UGNとは何かをRPにて説明することを要求する。GMは必要に応じて霧谷のキャラクターを用いて会話に介入してよい。なお、この会話までの時点でPC間ロイスの感情を設定すること。

ひと段落済んだと判断した時点で以下のイベントを挿入する。


霧谷が移っているモニターの下にワイプ上の画面が開き、そこに南雲が映る。


南雲:「会長……ってなんかいっぱい人がいるッス!」

「あまり気持ちの良いお話じゃないッス。今回の事故で、うちの学校の1年生の相良永智って男子と〇年生(PC①と同学年)の神崎芽唯って女子の2人がなくなったそうッス。」

「神崎さんの方はほぼ即死、相良君の方はしばらく息があって、すぐに手当てがあればもしかしてということだったらしいッスけど…残念ッス!」


南雲からの通信内容を含めて情報交換を行い、シーンをカットする。

情報収集フェイズ

情報収集においては1ラウンドに1度、南雲康輝のロイスをもつPCは登場判定前に宣言を行い、以下のデータで南雲に情報収集を代行してもらうことができる(ダイスはPLが振る)。ただし、その場合、登場判定において上昇する浸食値は2倍として扱い、自身の浸食率ボーナスによるダイス増加効果は受けられない。


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南雲康輝

肉体:6 回避:4 運転二輪:6

感覚:1 知覚:2

精神:1 意思:5 知識S高校:6

社会:6 調達:2 情報噂話:6 情報UGN:2 情報裏社会:2

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・a-1 トラック事故

情報噂話:8

トラックの運行を行っていたのは納期以上に安全運転を徹底することで、業界最低事故率を誇る安全通運。社員の教育も整っており、事故、それも今回のような歩道に突然乗り上げるような事故は前代未聞で、現在緊急の会見が開かれているほどである。



・a-2 トラック事故2

情報警察:8

事故車両を運転していた人物からは何らかの薬物反応が見られた。オーヴァード能力者であるあなたは以下のことに気づくだろう。これはソラリスの能力による薬物が突然投与されたことが原因であろうと。しかも、それが事故の直前に投与されたものであり、犯人がオーヴァードならそれがたやすいことに気づくことができる。



・b-1 神崎芽唯

情報噂話:8

PC①の幼馴染の少女。今回のトラック事故に巻き込まれ死亡した。これまではPC①と行動していることが多かったが、今学期のはじめからは相良と行動することが増えてきていた。



・c-1 相良長智

情報噂話:8

S市高校の1年生。今回のトラック事故に巻き込まれ死亡した。成績は学年トップだが、地味で目立ったところはあまりない学生である。しかし、教師に見えないところで人脈を作るのが得意なようで、彼に借りがあるという人間は学内外に枚挙に暇がない。ただし、好意的にそれをとらえている人物は多いわけではないようである。



・c-2 相良長智の過去

情報噂話:9

相良長智の多くの知人の誰も彼の過去について知る者はいない。彼は、S市高校の入学式、ただそこに「居た」。



・(a2)b c -1 イベントトリガー

イベントの発生

「a-2」「b-1」「c-1」の全ての情報が出揃った時点で、自動的にイベントシーン2へと移行する。



・d-1 南雲康輝(この項目に限り、南雲の能力値を使用しての判定はできない)

情報噂話or情報UGN:8

S市所属のUGNエージェントにして、S高校の生徒会庶務、学年は1年生。本人はAWFと呼ばれるワーディングが利かない体質であるため、ワーディングが展開されている中でも活動が可能な一般人。彼の並外れた情報収集能力とレネゲイドの存在の隠ぺいのために霧谷がスカウトした。直情的な感情に従って行動することが多いが、彼の情報収集能力は高く、一部のオーヴァードすら凌駕する。霧谷には戦闘訓練の実施を熱望しているようだが、すげなく却下されている。リザレクトなどが使えない、生粋の一般人をUGNは戦場に立たせられない。


【イベントシーン1】

・シーン6:思い出 PC①

PC①が「神崎芽唯」と項目名に入った情報項目を調べた場合に自動発生する。


PC①の回想である。あなたは芽唯との最後の会話を思い出していた。


芽唯:「ねえ、PC①聞いてる?」

「わたし本当に怖いんだよ。」

「笑ってないでちゃんと聞いてよ。いつも私の耳の奥に語り掛けてくる声があるの。」

「PC①と離れろって。」

「ねえ、PC①は私がいなくなってもいいの?」

「もう、知らない。PC①なんて、どこかに行ってしまえばいいのに……」


この会話は、三日前。事故の三日前に久しぶりに芽唯と会ったときのものだった。今考えれば、あの時の彼女は少し顔色が悪かったかもしれない。それに、何かにとても怯えていた。まるで、自分が自分でなくなるのが怖いかのような。あなたはそんな感覚を体験している。ついさっきだ。自分がオーヴァードとかいうものに覚醒したとき、これまでの自分が壊れるような感覚を味わったのだ。

PC①が芽唯のことを考える中でシーンを切る。



【イベントシーン2】

・シーン7:失踪 PC②

「a-2」「b-1」「c-1」の全ての情報が出揃った時点で、自動的発生。

南雲康輝からPC②の部屋または端末に連絡が入る。


南雲:「たっ、大変ッス~~!!パニックすよ~~!!」


南雲は興奮状態になってしまっているので、交渉:8の判定に成功しなければいけない。失敗した場合、登場判定をやり直し、再度同じ判定を行うこと。他のPCは登場の意思がある場合は、2回目の登場判定後に登場可能となる。そのターンの交渉判定には参加できる。


南雲:「と、取り乱して、申し訳ないッス。自分が情けないッス。」

「起こったことをそのまま言うッスね。霊安室に保管してあった神崎さんと相良君の遺体が消えたんす。」

「誰かが運び出したわけじゃないらしいッス。」

「霊安室の扉には、相良君の指紋が残っていたらしいッスし、敷地内の防犯カメラには神崎さんが歩いている姿が映っているッス。」

「怖いッス、怖いッスけど、これも任務ッス。調査を続けるッス。」



【情報収集フェイズ2】

イベントシーン2終了後を便宜上情報収集フェイズ2と呼称する。情報収集フェイズ2では情報収集フェイズで取りこぼした情報を調べなおすことを妨げない。加えて新たな項目を追加する。



・c-3 相良長智の正体

情報裏社会:9

FHエージェントとして活動する。人の感情を操ることが得意で、人間関係を自在に操ることができる手段を択ばない冷酷な性格で、目的のためならば人間をモノ以下として扱う。



・c-4 相良長智の目的

情報裏社会:10

信じられないことに今彼は恋をしている。その思い人は神崎芽唯である。しかし、彼の愛の形はやはり歪んでおり、自身と同じ存在になることを彼女に求めた。すなわち神崎芽唯をジャームにしようとしている。自身の能力を使って、神崎芽唯の社会的なつながりを断ち切ってゆき、運転手を操って起こさせた交通事故と蘇生エフェクト「ヨモツヘグリ」で彼女をオーヴァードに覚醒させた。今、神崎芽唯の唯一の絆はPC①のみである。彼がPC①を見たら、何としてでも潰そうと試みるだろう。



・e-1 神崎芽唯と相良長智の死体消失の真贋

情報web:8

各種の鑑定の結果は南雲の報告を裏づけており、神崎芽唯と相良長智の遺体は消失している。さらに、監視カメラの動画を見る限り、まるで生きているかのように動いている。



・e-2 神崎芽唯と相良長智の生死

情報web:10

監視カメラの映像を詳細に分析すると、2人の身体には事故で負ったと思われる傷が何一つない。残っていない。オーヴァードであるあなたは直感してよい。リザレクトの回復能力によるものだろうと。



・e-3 神崎芽唯と相良長智の居所

情報噂話:15

既に事故で大けがを負ったはずの人物が街中をうろついていることは、巷の噂になってしまっている。2人はS市の中央警察署へと向かったようだ。そこでは現在、昼間の事故の事情聴取が行われているはずだ。





【トリガーシーン】

・シーン9:託す想い PC①

e-3の情報開示後、PC達がS市中央警察に向かうと宣言すると自動発生。宣言したPCは自動登場。シーンは警察署に向かう道中のものとして扱う。


PC①の端末に南雲から通信が入る(南雲はPC①が2年生以上であった場合には、PC①と神崎を名字で呼び先輩をつける。同学年の場合PC①は苗字の呼び捨て、神崎さんはさん付けとなる。便宜上以下の会話ではPC①、神崎さんで統一する。)


南雲:「聞こえてるッスか?……PC①。」

「自分が何したか、分かってるッスよね?」

「神崎さんはPC①に、ずっとずっと助けを求めていたッス!」

「そのくらい、ちょっと調べれば分かるッス!」

「そうッスよ!俺も神崎さんが好きだったんス!でも、でも、今回の件は任務だから、私情は挟まないようにしてたッス!」

「でも、2人のことを調べていくにつれて、なんでPC①が神崎さんを護らなかったのか……抑えきれなくなったッス!PC①は神崎さんが大事じゃないんスか?」

「必ず、無事に連れて帰るッス!傷1つつけたら、ただじゃ置かないッス!オーヴァードにだって痛覚はあるっすからね!」


南雲はそこまで言うと通信を切ってしまう。PC達が決意を新たにしたらシーンをカットする。



【クライマックスシーン】

・シーン10:人の尊厳 PC①

このシーンの冒頭部はマスターシーン扱いとして演出する。PC達は、記載があった場面で相良達に追いつき、警察署に到着したものとして扱う。

相良の交渉術と薬剤によって相良と神崎は玄関や受付をたやすく突破してゆく。神崎の眼は虚ろである。まるで何かが壊れてしまったかのように。


相良:「いいかい、芽唯?君の目覚めた能力は、確かにあまり個人を攻撃することに向いたものじゃない。でも、そんなことを気にしなくても、僕が君をサポートしてあげますからね。心配しないで。」

「さぁ、まずは僕たちを轢いたあのトラックの運転手を…血祭りに!」

芽唯:「……」


相良が4階の扉を開けるとそこには書記を含めて3人の警察官に囲まれ、取り調べを受ける男がいた。


男:「き、…君たちは!?」

相良:「やれ!!」


相良の言葉を聞くと芽唯は「サイレンの魔女」を発動させる。しかし、能力に目覚めて日の浅い彼女は高度な技を命中させられなかった。

相良の舌打ちと警察官たちが拳銃を構えるのは同時だった。


PC達の登場を許可し、同時にPC①にワーディングの展開を推奨する。ワーディングを展開した場合、全ての警察官とトラック運転手の男は以後の戦闘において一切考慮の必要がなくなる。ワーディングを展開しなかった場合、3名の警察官とトラック運転手の男は、攻撃では無力な護衛対象として扱う。相良または芽唯の攻撃が命中した時点で死亡する。さらにこの場合、警察官は異変を察知し毎ターンのセットアップに未行動扱いで2名ずつ増える。



相良:「おやおや、ようやくUGNのお出ましですか?」

「それで、用件を聞きましょうか?もっとも、僕のフィアンセを奪いたいという内容でしたら、お断りいたしますがね。」

「それは、ご安心を。彼女は僕の命令ならしっかり聞きますので。」

「はぁ?僕の命令しか聞かないことの何が問題で?」

「お人形遊びとおっしゃる。ははは、面白い喩だが、僕は自分でこの娘を生き返らせた。これのどこが人形遊びだと。」

「もういいじゃないですか。UGNの皆さんは無能だ。事ここに至って計画は最終段階だ。もう止められない。標的が変わるだけです。」

「彼女に人を殺させます。」

「人を殺して、オーヴァードは完成する。僕の理想の女性になるんだ。はじめは顔だった。邪魔な人間関係は全て清算した……いや、1人残ってましたね。PC①さん。」

「あなたを倒して、僕と彼女の恋は、愛へと変わる!」

芽唯:「……………………PC①……助けて」



衝動判定

意思:9

衝動判定に失敗した場合、バッドステータースの暴走を得る。その後全PCは浸食率を2D10上昇させる。



戦闘に入る。敵は相良と芽唯の2人。2人はエンゲージしている。敵エンゲージから5m離れたところにPCが同一エンゲージで存在。本戦闘は室内のため10m四方の封鎖空間とする。PCは後退できない。勝利条件は相良長智を戦闘不能にすることである。芽唯の生死、ジャーム化の有無は問わない。



GMは戦闘中に芽唯の浸食率の管理を行うこと。100%を超えたか否かによって、エンディングが異なる。



バックトラックを行い、シーンをカットする。



【エンディングフェイズ】

・シーン11:狂騒する魔女の誕生 PC③

シーン10終了時点の芽唯の浸食率が100%を超えていた場合、こちらのエンドに進むことになる。


あなたは目の前で叫び狂う1人の女を見て、恐怖していた。そして後悔もしていたかもしれない。あのとき、あの事故の時、もし左側を見に行っていたら?

音速の刃が飛び交う室内で息をしている者はもう少なかった。警察官やトラック運転手はとうに息絶え、神崎芽唯の暴走を止められる者はいない。あなたにできるのは、2人の仲間とこの場を脱出することだけなのだろう。

S市の混乱はここに始まった。


Bad End...



経験点

相良長智を倒した 5点

計   5点




・シーン12:オーヴァードとして PC①

シーン10終了時点の芽唯の浸食率が100%を超えていなかった場合、こちらのエンドに進むことになる。


芽唯は泣いていた。自分が意識のない間、人を殺してしまったのではないかと。あなたは答えを知っているはずだ。

芽唯は泣いていた。自分はもう普通の人間に戻れないのではないかと。あなたは答えを知っているはずだ。

だからこそ、オーヴァードとしてどう生きていくか2人で考えていく必要があるだろう。大丈夫、あなた達には支えてくれる仲間がいるのだから。


Good End...



経験点

相良長智を倒した 5点

神崎芽唯を救った 5点

計   10点


以下個別エンディングをPLの希望に沿って用意することを許可する。

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