第3話

そして料理が運び終わりみんなでお昼を食べサクヤさんに竜人の件とギルド結成の話しをしながらミュウ達の料理を楽しんだ。



      

その後、無事に護衛を終えたアンジュが帰ってきた。


(マスター、あの親子は道中魔獣に襲われなかったです!アンジュが不死鳥の加護で弱い魔獣は近づけなくしてくれたお陰だと思います)


EXスキル【不死鳥の加護】


自分のレベル以下の魔獣や悪魔を近づけさせない。聖なる結界で魔獣や悪魔は嫌う。


「そんなEXスキルがあるのか…俺も使えるようになれるだろうか」


アンジュはレンの方に近づき親子の護衛の件を話す。


「マスター、親子を無事にラグーまで送りました」


魔獣退治でよく見てはいなかったけど綺麗な金色の髪に赤い色の瞳、鑑定してみると。


レベルは?になっている今のレベル不足で鑑定が出来ないのかも知れない。まだまだレベルを上げなければ


「レン、その子誰?あとマスターって?」


セレナはレンの隣のアンジュの事を聞く。


(セレナに聞かれると思った。アンジュにテレパシーで適当に理由を考えてほしいと頼んである)


「この子はアンジュ、俺が森で魔獣と戦っているところを助けてくれた人なんだ」


「わたしはアンジュ、色々な所を旅をしているの。たまたまあなた達の仲間が魔獣と戦っていたのを見かけたので加勢をしましたわ。マスターは口癖です」

セレナがそうなんだっと言うが。アンジュ、少し理由が強引すぎる。


スキル〈共鳴〉と〈テレパシー〉でアンジュに話しを合わすよう指示をした。アンジュにはしばらくギルドアズマに入りたいとお願いするよう指示を出した。まだ始めたばかりのギルドだから出来るだけ人は欲しかった。


セレナ達はアンジュが入るのは賛成してくれたのでアンジュはギルドで最初の新しい仲間になった。するとアンジュが僕に近づくと耳打ちする。


「マスターさっき護衛していたタールさん達の女の子から渡して欲しいと頼まれました」


アンジュの手から女の子に預かった物をもらう

見ると綺麗な石だった。


「これは綺麗な石ですわ、マスター」


確かにこれは綺麗な石だ。でもこの石から暖かく感じる。


「綺麗な石だけどこれは多分おじさんを助けてくれたことの感謝として自分の大事にしていた物を報酬として渡した。そう思うよ」


これから僕達のギルドは〈鍵〉を探しながら旅に出たり、ギルドの依頼も受けたり忙しい毎日になるかも知れないけど、人から感謝されるのは悪くないと思う。


綺麗な石を眺めながらそう呟くレン達のお昼も終わりレンはランディさんに街道沿いで魔獣が出没する場所を伝えてから、自分がここから始まる生活拠点に帰った。

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